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【UHD BDレビュー】総まとめ

 善い画、善い音は映像鑑賞の楽しみを最大化する。
 画質と音質にこだわることで、ただでさえ大好きな作品がもっと面白くなり、愛してやまない作品からより深い感動を引き出せる。


 そのためにオーディオ・ビジュアルという趣味があるのだし、作品を愛しているからこそ、さらなる画質音質を希求してUHD BDにまで手を伸ばすのである。
 そして、UHD BDが高画質・高音質を標榜するからには、まさにその点において真剣かつ冷徹に評価されなければならない。純粋な作品としての価値と、ソフト化された際の画質音質の良し悪しは峻別されなければならない

 「UHD BDであること」は、必ずしも「高画質・高音質であること」を保証しない。
 どれだけ映像メディアの器が大きくなっても、駄目なものは駄目なのだ。



【基本】

 画質音質ともに基本的には10点満点。
 11点~15点は感性領域での加点。これはBDのレビューを始めた当初は自分の中での画質音質のハードルが低く、次々に想像を絶するクオリティのソフトが出てきたための措置。つまり100点満点で150点を付けるくらいに凄いタイトルだということ。


【画質】

 普通によく出来たBDよりもしょぼいな、と思えば6点以下。
 画質面で不満はなくとも、よく出来たBDとの差があまり感じられなければ7点。
 情報量・解像感・色彩・HDR表現等で、BDとは一味違うな、と思えれば8点。
 多少安定感に難があっても、明らかにBDとは隔絶した画を見せてくれれば9点以上。

 7点以上が付いたタイトルであれば、UHD BDだの何だの以前に、画質の絶対値で不満を感じることはまずないと思われる。すなわちUHD BDの画質では、「そこから先」の勝負となり、8点がひとつの目安となる。
 【BDレビュー】ではあっという間に評点がインフレを起こしてしまったので、【UHD BDレビュー】ではなるべくそうならないように心がけたい。

 画質評価の考え方について、詳細はこちらを参照。

 なお、「映像」の項目において、IMDbに掲載されている撮影時の解像度とマスターの解像度の情報を付記している。


【音質】

 UHD BDの音声仕様はBDと同一であり、当然ながら音質の評価軸も同一。
 パッケージ・メディアの音声仕様はもはや終着点に到達している。
 以下の文章は【BDレビュー】総まとめと同じだが、ここにも記す。

 音楽(劇伴)の品位あるいは音質。これは純オーディオ的な評価軸を共有する。
 効果音それ自体の生々しさ。工夫。繊細さ。迫力。瞬発力。ダイナミズム。
 映像作品において超重要な「声/ダイアローグ」、さらに唇、口腔、喉の存在感。
 そしてなにより、「音響」あるいは「サウンドデザイン」。ここがしょぼいと色々と台無し。出来の悪い5.1chは、丹精込めたステレオに圧倒的に劣る。
 ステレオでもサラウンドでも、チャンネル数を有効に活用し、音の品位もよく、映像音響の楽しみを十分に味わえるレベルで、10点。
 色々小難しいことを抜きにして、一線を越えた興奮や感動を味わえれば、11点以上が付く。15点ともなれば、確実に別次元に連れていってくれる。

 Dolby AtmosまたはDTS:Xで音声を収録したタイトルについては、「トップスピーカーの活用」と「オブジェクト効果」という項目を追加している。
 前者はトップスピーカーがどれだけ積極的に活用されているか、後者はトップスピーカーも含めてオブジェクトオーディオならではの定位感・移動感・包囲感をどれだけ感じられるかを評価する。
 なお、「トップスピーカーの活用」は、トップスピーカー以外の全チャンネルをオフにし、トップスピーカーだけを鳴らす検証を行ったうえで評価している。

【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ


 視聴の際の再生環境も記事内に明記している。どんな環境で評価したのか分からないのでは、無責任だと言われても仕方がない。
 再生環境の詳細についてはこの記事を参照。

 【BDレビュー】も、手元に置いておきたいと思う作品がBDでしか手に入らない限り、並行して続ける予定である。



【UHD BDに関する雑記/コラム的なもの】

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』はUHD BDでリリースされるのだろうか
ディズニーのUHD BDはいつ出てくるのだろうか
「4Kマスターではない」等のUHD BDをどう捉えるべきか
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オブジェクトオーディオの威力を実感できるタイトル10選・2017年版



【UHD BDタイトル一覧】

第47回『トランスフォーマー/最後の騎士王』 英国盤
第46回『スパイダーマン:ホームカミング』 英国盤
第45回『ベイビー・ドライバー』 英国盤
第44回『ドラキュラ』 米国盤
第43回『ワイルド・スピード ICE BREAK』
第42回『未知との遭遇』 米国盤
第41回『ブレードランナー』
第40回『猿の惑星:聖戦記』 米国盤
第39回『猿の惑星:新世紀』 米国盤
第38回『猿の惑星:創世記』 米国盤
第37回『アポロ13』 米国盤
第36回『スターシップ・トゥルーパーズ:火星の反逆者』 米国盤
第35回『スターシップ・トゥルーパーズ』 米国盤
第34回『ワンダーウーマン』 米国盤
第33回『ザ・コンサルタント / The Accountant』 米国盤
第32回『メッセージ / Arrival』 米国盤
第31回『キングコング:髑髏島の巨神』
第30回『ハクソー・リッジ』 米国盤
第29回『許されざる者』 米国盤
第28回『ジョン・ウィック:チャプター2』 米国盤
第27回『マリアンヌ / Allied』 英国盤
第26回『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』 米国盤
第25回『バトルシップ』 米国盤
第24回『マグニフィセント・セブン』
第23回『エイリアン:コヴェナント』 米国盤
第22回『プロメテウス』 米国盤
第21回『スーサイド・スクワッド』 米国盤
第20回・特別篇『君の名は。』
第19回『LOGAN/ローガン』 米国盤
第18回『シン・ゴジラ』
第17回『オペラ座の怪人』
第16回『ハドソン川の奇跡』
第15回『レヴェナント: 蘇えりし者』 米国盤
第14回『Sicario / ボーダーライン』 米国盤
第13回『ローン・サバイバー』 米国盤
第12回『チャッピー』
第11回『エクソダス:神と王』 米国盤
第10回『マン・オブ・スティール』 米国盤
第9回『インデペンデンス・デイ: リサージェンス』 米国盤
第8回『インデペンデンス・デイ』
第7回『アメイジング・スパイダーマン2』
第6回『クリード チャンプを継ぐ男』
第5回『X-MEN: アポカリプス』 米国盤
第4回『パシフィック・リム』
第3回『キング・オブ・エジプト / GODS OF EGYPT』 米国盤
第2回『デッドプール』 米国盤
第1回『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』 米国盤

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