先日、素晴らしい記事を読んだ。

UHD BDとiTunesの4K/HDR映像をガチンコ比較!「パッケージソフトが最高画質」は本当か? – Phile-web

 UHD BDとiTunesの映像配信の画質をガチで比べるというものだ。


さて、ファイナル・ジャッジの時間だ。

「iTunesはUHD BDに試合で負けて、勝負に勝った」。

これが筆者の偽らざる感想である。

直接比較となると、iTunes版は各採点項目でUHD BD版に準ずる点数をつけざるを得ない。これはビットレートの違いだけでなく、可能性としてエンコーダーの性能差、マスターの画質差(配信エンコード用マスターには非圧縮データではなく、Apple ProRes 422 HQなどのコーデックが使われることが多い)によるところもあるだろう。

しかしながら、総合的には十分に合格点を与えられるクオリティに達していることは間違いない



UHD BDはこの先生きのこれるか

画質に関して言えば、もちろん現状ではUHD BDに遠く及ばないにせよ、4K/HDRといった最新の潮流を取り入れており、未来は明るいと感じる。


 私の“現状”認識はあっという間に過去のものとなっていたようだ。
 市場的な意味だけでなく、画質的な意味においても、UHD BDの存在意義が脅かされる事態が既に生じていたとは。

 最大の売りであるはずの画質すら映像配信サービスに肉薄されているという現状で、UHD BDがこの先生きのこるためにはいったいどうすればいいというのか。
 あくまでも“現状”でいい。何か、何かUHD BDが映像配信サービスに対して持ち得る本質的な強みはないのか……!
 

 ……ん?

ただし最初に断っておくと、今回は「画質のみ」の勝負である。現時点で配信コンテンツにロスレス音声を使うのはビットレートの関係上難しく、仮にDolby Atmosが採用されていても、それはロッシーフォーマットだ(Apple TV 4KはAtmos非対応)。その点はあらかじめご了承願いたい。

  (Phile-webの記事より)


音質に関して言えば、現状では不安しかない。音楽ではTIDALやQobuzなどがロスレス品質での配信を行っている一方で、映像でロスレス音声を配信するなどという話はまるで聞こえてこない。

  (UHD BDはこの先生きのこれるか より)


 そうだ!
 音だ!
 音質だ!

 たとえ画質で有意な差がなくなったとしても、“現状”では、UHD BDには「音質」という圧倒的な優位性がある。
 DVD時代のロッシー音声とBD以降のロスレス音声の差はあまりにも歴然としている。作り込まれた映像音響で驚天動地の体験をしたいと願うなら、やはりUHD BDは無二の魅力を持っているのだ。


 というわけで、UHD BDがこの先生きのこるためには、「音質」を前面に押し出す必要があるのではないか。

 実際、パッケージメディアの魅力とは決して画質だけではないはずだ。優れた画質と音質があわさってこそ、映像鑑賞の楽しみは最大化されるのだから。


 ……と、なんとも安直な結論に到ってはみたものの、簡単に音の魅力が訴求できるのなら、オーディオ業界も苦労しないよなぁ…………

 もっとも、その「音質」すら、いずれ映像配信サービスがロスレス音声を採用してUHD BD/BDの強みではなくなる日が来るのだろうが。それでもなお残るのがコレクション要素ということなのだろうか。


 ああ、UHD BDの未来はどっちだ。

 いつかは終息するにしても、せめてこの辺のタイトルがすべてUHD BD化されてからにしてくれ。



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