原題は『Starship Troopers: Traitor of Mars』


画質:5
音質:8
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:HEVC Dolby Vision収録 2Kマスター
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:中 オブジェクト効果:小


○画質
 BDとして見ればそれなりだが、UHD BDとしてはイマイチどころではない。
 全体的に解像感不足、キャラをクローズアップすればディテール不足、しまいにはジャギー。ジャギー! なぜUHD BDでまでジャギーを見なけりゃならんのだ。
 強烈な日差しの照り付ける荒野やらバグのプラズマキャノン(ただしプラズマは尻から出る)にHDRの恩恵を感じなくはないが、輝度レンジの広さに情報量が追い付いておらず、かえって薄っぺらな印象になってしまっている。
 ちなみにHDR10環境で見たのだが、これがDolby Visionになったところで根本的な改善にはならない気がしてならない。

○見どころ
 前作比で顔がマシになったカルメンとカール
 すっごく美化されたデズ


○音質
 銃声にバグの鳴き声、しっかりマルチチャンネル・サラウンドしている。
 が、それ以上でもそれ以下でもない。
 気が抜けた銃声に一本調子のバグの鳴き声という残念感。あちらこちらで爆発が起こっても威力不足は否めず。音響構築の精度自体は決して悪くはないし、トップスピーカーも効果音に音楽に環境音にとそれなりに活躍しているのだが、本作に求められて然るべき血沸き肉踊る感覚を生み出すには程遠い。
 偉大な初代がUHD BD化によって激烈に強化された音を手に入れ、それを聴いた直後に本作を見ただけに、落胆の方が大きくなってしまった。

○聴きどころ
 特になし


○総評
 同じくフルCG作品の前作『スターシップ・トゥルーパーズ:インベイジョン』の方が面白かったような。
 というより、もうシリーズがどこに行きたいのかわからん。
 UHD BDは……まぁ…………



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
LG OLED55B6P

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
Nmode X-PM7(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)



【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ

【UHD BDレビュー】総まとめ

【BDレビュー】総まとめ

【レビュー】 視た・聴いた・使った・紹介した機器のまとめ 【インプレッション】