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【UHD BDレビュー】第41回『ブレードランナー』 【Dolby Atmos】

公開日: : 最終更新日:2017/11/18 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般



ようやく昨日2049を見てきました


【BDレビュー】第69回『ブレードランナー』


画質:8
音質:12
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:HEVC 4Kリマスターだと信じたい
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:大 オブジェクト効果:中


○画質
 65mm特撮のシーンだけなら間違いなく9を付けられるくらい、BDからの伸び幅が大きい。特に冒頭の空中からタイレル社の外観を映すシーンでは、35年前のフィルムにこれほどまでの情報量が詰まっていたのか……! と感嘆するレベルの画が拝める。解像感や精細感は言うまでもなく、HDRのおかげで鋭く伸びる煌めきとさらに美しく透明な闇が同居し、画面から受けるエネルギーはまるで別物である。
 通常の35mm撮影のシーンであっても画質向上は大いにある。仕様的にイマイチだったBDと比べれば情報量が底の底から掬い取られているよう、そのぶんグレインも増えたが、それを補って余りあるディテールの向上によりノイジーな印象は受けない。
 HDRの恩恵も大いにある。雨の降りしきる薄暗い街並みを照らすネオンや、空を飛び交うメカの光は、輝度・色彩ともに別物と言っていいほどの存在感を放っている。デッカードとレイチェルが邂逅するタイレル社の黄金の空間の美しいこと! BDではパッとしなかったデッカードの部屋も光と闇の表現がぐっと豊かになった。しっかりと暗部が闇まで沈み、それでいてディテールが欠落しない。
 お見事。

○見どころ
 特撮シーン
 タイレル社の内外


○音質
 BDに比べてより分厚く、より力強く、より緻密に、より空間性豊かになったという理想的な向上。特に空間の厚みと音楽の力強さは素晴らしく、最新作と比較してもまったく遜色ないくらい、心と体を震わせる音に進化を遂げている。薄汚い街の喧噪はさらに濃密さを増し、同時に個々の音の明瞭さはむしろ向上しているように聴こえる。
 Dolby Atmosも存分に威力を発揮している。頭上の飛行船から降り注ぐ「新世界が君を待つ……」という放送や、降り注ぐ雨といった部分で徹底的にトップスピーカーが活用され、前後左右に行き交う飛行船の軌跡はより明瞭に描かれるようになった。

○聴きどころ
 冒頭
 雨の中の涙


○総評
 やはり、「元が良ければUHD BDも良い」のである。
 デジタル撮影の作品は、マスターの画質がイマイチならもうその時点でどう頑張っても向上幅はたかが知れている。
 一方で、マスターの状態が良好なフィルム撮影の作品なら、まさに本作や『許されざる者』のように、UHD BDというより大きな器の恩恵を十全に受けて、飛躍的な画質向上を果たすことがあり得る。
 35年も昔の映画を4K/HDRで見たってなあと思ってないで、見てみるべし。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
LG OLED55B6P

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
Nmode X-PM7(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)



【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ

【UHD BDレビュー】総まとめ

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【レビュー】 視た・聴いた・使った・紹介した機器のまとめ 【インプレッション】

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