*

【UHD BDレビュー】第13回『ローン・サバイバー』 北米盤 【DTS:X】

uhd-bd%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b5%e3%83%90%e3%82%a4%e3%83%90%e3%83%bc

【BDレビュー】第270回『ローン・サバイバー』


画質:11 (画質はHD環境・BDと同じ土俵での暫定評価)
音質:11
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:HEVC 5K撮影・2Kマスター
音声:DTS:X トップスピーカーの活用:小 オブジェクト効果:極小


○画質
 フルHDプロジェクターで見る限り、明らかな劣化! 劣化の度合いはむしろ音質以上で、BDで見られた鬼気迫る克明な描写は鳴りを潜めてしまった。
 HDRのはずがダイナミックレンジはBDよりもむしろ狭く、森は全体的に薄暗くなり、稠密なBDとは打って変わって白飛びは激しくなり、闇への引き込みが強まり暗部諧調もだいぶ死んだ。
 さらに色味も薄くなり、木々の葉は生気を失い、青空は白く飛んでしまっている。何なのだこれは。きちんとHDR対応のディスプレイで見ないからこういうことになるのか。
 しかし、それでもなお、総じて高いレベルであることは相変わらず事実なのだが……

○見どころ
 森


○音質
 「サラウンドジャンキーに送る“シューテムアップ”BD10選」で第3位に輝いた、ドルビーTRUEHD 5.1ch advanced 96k upsamplingのBD版に比べて、大幅劣化!
 トップスピーカーには申し訳程度に音楽が振り分けられるのみで、効果音の振り分けはほぼなし。とはいえ、そもそも上から聴こえるはずのない音をトップスピーカーに振り分ける方がある意味不自然なので、それはそれでべつにいい。一応、RPGによって舞い上がった砂礫など、意味のあるトップスピーカーへの振り分けもあるにはある。しかし、活用の機会はあまりにも少ない。そのために定位感・移動感・包囲感はBD版から何ら変わりない。
 とにかく問題なのは、銃撃の威力がBDに比べて明らかに弱体化していること。相変わずの極まった音響構築はさすがの一言だが、この程度の威力では一線を越えた「死の恐怖」が得られない。オブジェクトオーディオだ! 凄いぞ! なんて言ったって、蓋を開けてみればがっかりである。
 あるいは、advanced 96k upsamplingの効果が想像を絶していたのか。

○聴きどころ
 森


○総評
 「UHD BDは必ずしもBDよりも高品質とは限らない」という事実を、同じ作品で証明してしまうとは。それも音質ならばいざしらず、画質においても、である。
 BD発売元のポニーキャニオンの仕事があまりにも素晴らしかったということなのだろうが、こういうこともあるのだなあ……
 緻密な音響構築が為された後は、「威力」こそ聴く側の印象を決定付けるということがよくわかる。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2



【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ

【UHD BDレビュー】総まとめ

【BDレビュー】総まとめ

スポンサーリンク


関連記事

EPSON EH-LS10000の機能やら設定やら何やら

EPSON EH-LS10000を見てきた EPSON EH-LS10000がやってきた

記事を読む

【BDレビュー】 第242回『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』

アイアンハイド……(´;ω;`) 画質:14 音質:13 映像:AVC 音声:

記事を読む

【BDレビュー】第263回『アナと雪の女王』

国内盤。 画質:15☆ 音質:15 映像:AVC 音声:DTS-HD

記事を読む

【ネットワークオーディオTips】QNAP TS-119でKazoo Serverを使う

LINN - SOFTWARE Available for Windows and Mac ope

記事を読む

【BDレビュー】第261回『300: Rise of an Empire / 帝国の進撃』 北米盤

画質:9 音質:9 映像:AVC 音声:DTS-HD Master Audio

記事を読む

BUFFALOの超高級NAS(価格的な意味で)

バッファロー、70万円超のオーディオ用NAS「N1Z」などハイレゾ新ブランド「DELA」

記事を読む

fidataが「ミュージックサーバー」になったぞ

 対応フォーマットやら何やらは下の記事を参照。  DSD256に対応した「USB出力搭載ネットワー

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第72回『アイ・アム・レジェンド』

画質:7 音質:6 映像はVC-1、10台をうろつくワーナー仕様。 音声はドルビーTRU

記事を読む

JPLAYを用いたPCのネットワークオーディオプレーヤー化・音質編

JPLAYを用いたPCのネットワークオーディオプレーヤー化 JPLAYを用いたPCのネットワー

記事を読む

【アプリ紹介】Songbook Lite iPad版 version4.1.0検証

※この記事のデータ等は基本的に2012年5月12日時点のものです SongBook L

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

「FAN AKITA」のプロジェクトで目標金額を達成しました

小町ゆかりの地「真澄と歩く」出版プロジェクト - FAN AKITA

MQAのソフトウェアデコードって……

MQA Decoding Explained - Audio Stre

LUMINがRoonReadyになったような

 ん?  !?  常時起動の単体Roon Serv

3,000,000PVを達成しました

 言の葉の穴は2017年1月5日をもって3,000,000PV

canarino Fils × JCAT USBカードFEMTO

 canarino Filsの導入当初は、ちょいと思うところがあって、

TIDAL MASTERS with MQA

TIDAL MASTERS TIDAL is deliverin

Roon 1.3のプレビュー

Coming over the hill: the monstrous

言の葉の穴 2016-2017

 「言の葉の穴」読者の皆様、あけましておめでとうございます。  昨年

言の葉の穴 2016年のハイライト 創作・地元ネタ編

 もうすぐ終わるので振り返り。  オーディオだけではないのである。

言の葉の穴 2016年のハイライト オーディオ・ビジュアル編

「言の葉の穴」的2015年のAV関連ニュース10選  独断と

2016年の心残りその2 まだ見ぬOPPO Sonica DAC

OPPO Sonica DAC そして素晴らしいのは、この手の製

2016年の心残りその1 LUMIN、未だRoonReadyならず

RoonReady、ネットワークオーディオ第五の矢  LUM

2015年の心残りは2016年でどうなったのか

2015年の心残りその1 ESOTERIC N-05 紹介記事

【BDレビュー】第341回『帰ってきたヒトラー』

画質:8 音質:8 (評価の詳細についてはこの記事を参

シン・ゴジラのUHD BD

「シン・ゴジラ」が'17年3月22日BD/UHD BD化。初公開映像満

【BDレビュー】第340回『DOOM / ドゥーム』

画質:6.66 音質:13 (評価の詳細についてはこの

そのUHD BDは本当に4Kマスターなのか?

「4Kマスターではない」等のUHD BDについて 日本のアニメのUH

Fidelizer Nimitra Computer Audio Server その2

Fidelizer Nimitra Computer Audio Se

クラウドファンディングサービス「FAN AKITA」でプロジェクトを実施中です

小町ゆかりの地「真澄と歩く」出版プロジェクト - FAN AKITA

canarino Fils 単体サーバー編 その2

その1  懸案だったアナログ電源を手に入れて状況が整ったので

→もっと見る

PAGE TOP ↑