画質:7
音質:9
(評価の詳細についてはこの記事を参照)
映像:HEVC 3.4K撮影他・2Kマスター Dolby Vision
音声:DTS:X トップスピーカーの活用:極小 オブジェクト効果:小
○画質
全体的に軟調。
そのかわり画質の乱高下はほとんどなく安定しており、4Kらしい冴えた画になりそうでならない……けどなりそう……なるかな……? というごくごく微妙なラインを保っている。HDR感は予想外に乏しく、あまり強烈な煌めきが意識されるようなシーンは見当たらない。ダイナミックレンジの広さは、むしろ後半の雪原のシーンで微妙な白の中の白を表現する際に奏功しているようだ。
ちなみに本作はDolby Vision収録だが、うちのDMP-UB90はDolby Visionに非対応なのでHDR10での視聴となった。OLED55B6PはDolby Vision対応なんだがね。Dolby Visionで見るともしかしたら安定した解像感に鮮烈な輝きが加わり、一気に印象を覆すような画に化ける可能性もないわけではない。
○見どころ
ハゲ
○音質
おとなしすぎる、どうなってんだ?
いや、確かに良く出来ているのである。アクションシーンでは膨大な音に囲まれ、音楽はビシバシと鳴り、ダイアローグも諸々の効果音にマスクされず明瞭さを維持する。
それでも、決定的に威力が足りないのである。厳密には、本作のテンションに相応しいレベルの威力がまるで足りないのである。かつて「うるせえ!」と私を閉口させたシリーズ初期のやかましさはどこに行ってしまったのか。エンジンの唸りも潜水艦の重厚さもいまひとつ突き抜けず肩透かし感が続く。本作の緻密に構築された音響に以前のような馬鹿げたテンションが加われば、最高の興奮が味わえただろうに。
ちなみにトップスピーカーはまったくと言っていいほど活躍しない。「大量の車が降ってくる」シーンですら無音を貫くくらいなら、別にもうDTS:Xじゃなくてもいいんじゃないか。「平面を走る」車の音ならチャンネルベースでも完璧に再現できているんだから。
○聴きどころ
ゾンビタイム
○総評
ところで次はどこを走るんだ?
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
Panasonic DMP-UB90
・映像
LG OLED55B6P
・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
Nmode X-PM7(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)
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