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【UHD BDレビュー】第26回『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』 米国盤 【Dolby Atmos】



 ディズニーは日本でUHD BDを売るつもりはないのか……?


画質:8(HDR10での評価)
音質:8
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:HEVC・Dolby Vision 8K撮影・2Kマスター ←Oh……
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:小 オブジェクト効果:極小


○画質
 8K撮影なのに2Kマスターという……悲しみ! ディズニーの資金力をもってすら4Kマスターでの製作は困難なのか、それともまた別の理由があるのか。まあいいや。
 全体的にしっとり穏やかな画であり、強烈な解像感が意識されるようなシーンはほとんどない。とはいうものの情報量は細部にまでしっかりと行き渡っており、解像感とは別の路線で力のある画だと言える。常に半裸のドラックスの上半身の模様などは妙に迫真の立体感を表出する。もっとも、そんなもんが見えて何が嬉しいのかわからんが。
 夢幻めいた極彩色の光景が広がるエゴの星が本作の画質的なハイライト。鮮やかかつ多様な色彩が乱れ飛びながら色の飽和や階調の破綻が一切見られず、UHD BDで拡大した色域の恩恵を見せつけられた感がある。エゴの宮殿の床や壁に施された複雑な模様も微妙な色の違いの中でしっかりと描き出されており、情報量の増大に大きく寄与している。
 MCU作品のなかでも群を抜いてCGまみれの本作がUHD BDでどう表現されるのかと興味津々だったが、肝心のCGの描写に関して、色彩と高輝度での表現力に少なからず効果を発揮したと言えそうだ。

○見どころ
 エゴの星


○音質
 うーむ、しょぼい。
 音数はそれなりにあるし、しっかりサラウンドしているので一応8点を付けているが、映像のスケールに比べて音に力がなさすぎる。
 宇宙空間で雲霞のごとく襲い掛かる戦闘機との戦いも、森を飛び跳ねるアライグマも、口笛を吹く顔の青い親父の活躍も、岩巨人とパックマンの激突も、とにかく絶望的に威力が足りない。まるで『アイアンマン』の悪夢再びである。MCU作品はDCEU作品に比べて常に音に力がなさすぎるのはいい加減なんとかならないものか。
 唯一の救いは劇中を彩る数々の曲(歌)の音が良いこと。それにしたって盛り上がりが足りないことも確かだが。つまるところ本作の音はアクション映画のそれではなく、あくまでも音楽ドラマ的なノリで作られたということなのだろうか?
 トップスピーカーの活用も謎。360度あらゆる方向に飛び交う宇宙での戦闘ではまったく鳴らさないくせに、平時のシーンにおける環境音/暗騒音はわりと常に鳴っていたりする。チャンネルベースを凌駕する移動感・定位感・包囲感が得られたかと言われれば、そんな感じもない。

○聴きどころ
 歌


○総評
 ディズニーの初UHD BDとしては……悪くはないけど……うーむ…………
 MCU作品はいい加減音をなんとかしてくれ。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
LG OLED55B6P

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
Nmode X-PM7(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)



【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ

【UHD BDレビュー】総まとめ

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【レビュー】 視た・聴いた・使った・紹介した機器のまとめ 【インプレッション】

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