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【UHD BDレビュー】第31回『キング・コング:髑髏島の巨神』 【Dolby Atmos】

公開日: : 最終更新日:2017/09/10 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般




画質:7
音質:10
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:HEVC 3.4K撮影・2Kマスター
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:大 オブジェクト効果:中


○画質
 うーむパッとしない。
 解像感や情報量はいまひとつ振るわず、特に情報量に関してはちょっと暗くなると途端にディテールが失われるなどパッとしない。あとゴリラをはじめモンスターズの作り込みもなんか甘い気がする。
 HDRに関しても、高輝度の鋭い伸びについては恩恵を感じるものの高輝度を活かし切るようなグラデーションがあるかといえばそういう印象もない。全編通じて黄土色っぽい色調に支配され、せっかくの密林があまり映像美に寄与しなかったことももったいないといえばもったいない。
 超一級のBD程度の画質ではあるのだが、BDとはまったく別次元と言えるほどでもない。というわけで評点7。
 なお、今となってはむしろ珍しい後付け粒状感をそれなりに効かせた画である。もちろんそれはそれで画作りとして完結しており、ノイジーな印象に転ぶということはない。

○見どころ
 タコが旨そう


○音質
 見た目のイメージに反して、非常に丁寧かつ精緻に作られた音。
 冒頭のワーナーロゴの背後で繰り広げられているであろう空中戦の時点で、トップスピーカーがばりばり活躍する。振り上げられたコングの手のひらなど、映像的に「上」がイメージされる展開では積極的にトップスピーカーが活用される。「上」のイメージ強化といった使われ方以外にも、蜘蛛のようななにかが上から足を突き刺して襲い掛かる場面、「木の上の蟻に注意しろよ」と言って頭上を見上げて不穏な鳴き声(あれは蟻だ)がする場面など、トップスピーカーだからこそ迫真性を持つ展開も用意されている。コングを取り囲んで旋回しつつ攻撃するシーンなどでは、切れ目なく動き回るヘリのローター音などにオブジェクトの効果も感じられる。
 という具合で、精緻に構築された闊達な音響である。しかし、大人しい。銃撃も怪物たちの躍動にも突き抜けた威力が足りない。特に髑髏蜥蜴がいまいち。モンスターバースの前作にたる『GODZILLA』と比べると、一回りどころか二回り……いや、十回りくらい威力やスケール感に差がある。どんだけトップスピーカーを活用してオブジェクト効果を発揮させても、ゴジラの咆哮一発でそれらが全部吹っ飛ばされる。ま、オブジェクトオーディオなんていったってそんなもんだ。
 完璧に作られた音響ではあるものの、それ以上の感激はない。
 なにせまだまだ成長期だしな。

○聴きどころ
 コングvsヘリ
 蜘蛛のようななにか


○総評
 最後の30秒のためだけに見るのもありかな。
 あとはギャレゴジのUHD BD化もお願いしたいところだ。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
LG OLED55B6P

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
Nmode X-PM7(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)



【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ

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