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【UHD BDレビュー】第1回『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』 米国盤 【Dolby Atmos】

【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/07/28初出の記事を更新・追記】



 記念すべき第1回。

UHD BDバットマンVSスーパーマン

 アルティメット・エディションはUHD BDのみ収録。
 ちなみにUHD BDは完全に日本盤として機能する。


画質:9 (HD環境・BDと同じ土俵での暫定評価:14)
音質:14
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:HEVC フィルムとデジタル撮影が混在・4Kマスター
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:大 オブジェクト効果:中


○画質
 16ミリやら35ミリやらIMAXやらデジタルやら、多種多様なカメラで撮った映像がブレンドされているため、シーンによる画のばらつきが非常に大きい。かつて『ウォッチメン』で見られたような、強固に統一されたトーンはない。
 最低風速でもそれなりの画質は維持できているが、粒状感が行き過ぎてノイジーになるシーンも散見される。4Kで見ると印象が変わるのかも?
 最大風速は間違いなくIMAXのシーン。『ダークナイト ライジング』をも越えるとてつもない画。輝きを孕んだ濡れた闇。場の情念を克明に掬い取った空気感。陶然とするほかない美しさ。で、そんな美しさの中で何をやってるかと言えばトイレで殴り合ったりしているのだが。その昔「IMAXの情報量はBDの器を超越している」的なことを書いたが、まさにその通りだった。凄まじい伸びしろである。でもあまりにも乱高下するので14止まり。
 ちなみにBDとのコンボ仕様なのでBDも見てみたが、色の深み・精細感・解像感・情報量・S/NのすべてにおいてUHD BDの方が明らかに上。ディスプレイがHDであっても、HDRに対応していなくても、UHD BDの威力は歴然としている。BD版に点数を付けるとしたらおそらく9……もしくは甘めに11といったところか。

【4K/HDR環境での追記】
 これぞHDR
 暗部の情報量が粘りに粘り、暗中にあって瞬く光が鋭くなることで大いに画の立体感が増し、色の出方も実に豊かになる。
 高輝度方向では、各種爆発、ヒートビジョン、クリプトナイトの槍の輝き、ドゥームズデイが撒き散らす衝撃波の閃光などはさらにピークが伸びつつ、白飛びを起こさず、しかも色がしっかりと乗っている。BDではついぞ見たことのない輝きと色彩の両立である。
 【UHD BDレビュー】の記念すべき第一回のタイトルにして、これは紛れもないHDRの精華と言うべきだろう。
 解像感については、通常のシーンはまぁそれなりというか順当な向上といったところだが、やはりIMAXシーンでの伸びしろが大きい。上記のHDRと併せて、真に在る・居る感の凄まじさたるや……
 元が良いからこそ、器の大きさが活きる

○見どころ
 バットマンvsスーパーマン
 エンディングの光景


○音質
 うちのシステムはオブジェクトオーディオ非対応なのでコンパチのドルビーTRUEHD 7.1chで視聴。
 サラウンド・ジャンキー感涙のお祭り音響。いいぞもっとやれ!
 包囲感、移動感、定位感は完璧。威力、鋭さ、瞬発力、重厚さも完璧。
 パンチもキックもバットモービルもヒートビジョンもドゥームズデイもやりたい放題にやりまくり、鼓膜に強烈な印象を叩き付ける。サブウーファーもこれでもかと言わんばかりに轟然と咆え猛り、あらゆる破壊音に狂おしい威力を付加している。恐るべきエネルギーの高まりとともに放たれるドゥームズデイの全方位衝撃波は壁を突き抜けるほどの雷音で部屋を埋め尽くす。楽しすぎて死ぬ。
 劇伴も大暴れする映像に負けじと自由闊達に鳴り響き、作品の盛り上げに大きく貢献している。ワンダーウーマン絡みで特に盛り上がる。
 唯一、ダイアローグの質感があまりにもよろしくない。いじりすぎたせいなのか何なのか、繊細さがごっそり抜け落ちた挙句妙に強調感に満ちており耳に優しくない。
 声の問題を除けば、全編に渡ってあまりにも楽しい時間が続く。

【Dolby Atmos環境での追記】
 Pioneer SC-LX59とECLIPSE TD307MK2Aの導入に伴いDolby Atmosで聴いた。
 参照:Dolby Atmosのソフトを片っ端から聴く

○聴きどころ
 バットマンvsスーパーマン
 「君の連れ?」→「お前のだろ」


○総評
 画質的にUHD BDの精華を目の当たりするに相応しい一本で、音も究極的に素晴らしい。
 画と音が善いとこんなにも映像鑑賞は面白くなるのだ、ということをあらためて感じさせる素晴らしいUHD BDである。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
→LG OLED55B6P

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2



【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ

【UHD BDレビュー】総まとめ

【BDレビュー】総まとめ

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