BDのローンチから9年。次世代たるUHD BDがローンチした今日この頃。
しかし未だに「BDとDVDってどう違うの」と至極自然に聞かれるという現実は変わっていない。無念だ。
優れた作品はただそれだけで素晴らしい。
しかし、そこに優れた画質と音質が加わると、作品を観る楽しみは一挙に増大する。
なぜBDを買うのか。
なぜ画質にこだわるのか。
なぜ音質にこだわるのか。
感動したいからである。
より深く感動したいからである。
純粋に面白い作品が見たい人。
BDとして高画質を求める人、高音質を求める人。
ホームシアターでの画と音の快感を求める人。
すべての人にすすめたいBDを10本、いつものおふざけやあまりにも一般受けしそうにない作品は抜きにして、真面目にランキングしてみた。
第10位 すべてのジブリ作品
『風の谷のナウシカ』は少々アレだったが、それ以外のBDはまさに盤石の出来。
旧作新作問わず、画質音質ともに極めて高品質。作品の面白さは言わずもがな。
日本のディズニーと言ってもいいほどのBDの完成度は、やはり作品への愛情があるからこそ。
思い出を最高の形で甦らせる環境は既に整っている。
第9位 『リアル・スティール』
観る者の心を熱くする、鑑賞後に素直に「楽しかった」と思える傑作。
BDとしてもデジタル時代の完璧な画質と分厚い音質で収録されている超優秀盤。
第8位 『コンタクト』
インターステラーなんか見てる暇があったらこっちを見るべき。
脚本、映像、音楽、画質、音質、何から何まで美しいSF映画。
第7位 『グラン・トリノ』・『善き人のためのソナタ』・『ぼくのエリ 200歳の少女』
どれも外すことができず同着で選出。
三作品ともにAV的な派手さはないが、紛れもなく完璧なBDである。
何にも邪魔されることなく、作品に浸るのみ。
第6位 『ヘアスプレー』
圧倒的に楽しく、圧倒的に高音質。
細かいことは抜きにして歌って踊ればいい。
第5位 すべてのディズニー・アニメーション作品
「BDのクオリティを決定付けるのは制作側の愛情である」という真実を体現し続けることの比類なき偉大さ。
最上の画質と上々の音質。最高のホスピタリティ。
強いて挙げるとすれば、すべてが完璧な『WALL.E』と、50年越しの奇跡を目の当たりにできる『眠れる森の美女』か。もちろん、『アナと雪の女王』も極め付きの品質である。
第4位 『鴉 -KARAS-』
ホームシアターでアニメを見る意味はあるのか?
この作品を見ればわかる。聴けばわかる。
第3位 『インデペンデンス・デイ』
これぞ映画。
音が良ければ、かくも映画は面白くなるのだ!
続編も楽しみである。
第2位 『ダークシティ』
世界を溶かし込んだ美しい闇。新たな天地開闢を壮麗に描き出す音。
埋もれていくにはあまりにも勿体ない、神話的感覚に満ち溢れた珠玉のSF映画。
あと、日本盤は買ってはいけない。
日本盤は買ってはいけない。
第1位 『ブレイブハート』
画質と音質だけならば本作よりも優れたBDはいくらでもある。しかし、内容を含めて万人にすすめられる作品となれば、この作品を選ぶことに迷いはない。
最後にウォレスの剣が投げ放たれた瞬間、きっと1位に選んだ理由がわかってもらえるはずだ。
以下、惜しくも選外となった作品。
『ダークナイト』
IMAXの映像美と類稀な音響美。
興味がない人にとってはどこまでも興味がないだろうし、トリロジーであり単体での鑑賞が難しい。
『AKIRA』
すすめたいのはやまやまだが、どう考えても見る人を選ぶ。
あと、画質に問題がありすぎる。
『遊星からの物体X』
未来永劫燦然と輝くSF映画の金字塔。
が、画質音質的にはあくまで年代相応で、内容的にも万人受けしそうにない。
『アバター』
画質だけなら最高峰だが、いかんせん話が並。
『七人の侍』
東宝版ではなくクライテリオン版を買うこと。
レビューはしていないが、『荒野の七人』も死ぬほどおすすめ。
愛してやまない映画がもっと面白くなる。
オーディオの趣味に目覚めてよかったよ。
【BDレビュー】 総まとめ
心の底からすすめたいBD10選
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