*

【BDレビュー】第260回『Frozen / アナと雪の女王』 北米盤

BDアナと雪の女王

画質:15☆
音質:15


映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 7.1ch 24bit


○画質
1
2
 光を浴びると、雪や氷は内に秘めた極彩の煌めきを投げかける。
 奇跡的に晴れた月夜の雪景色は驚くほど明るく、青白く浮かび上がる。
 多かれ少なかれ芸術的な方面に脚色されているものの、本作の雪や氷の描写は非常に真に迫っており、雪国人として「そうそうこれこれ!」と思わずにはいられない。吹き荒ぶ雪の一片一片、光を浴びた雪面から発せられる煌めき、結晶にほとばしる七色の輝きなど、ミクロな領域からマクロな領域に到るまで、“白一色”の雪景色の中には驚くほど豊かな色彩が秘められている。
 とてつもなくハイディティールなキャラクターやオブジェクトの質感表現は言うに及ばず、雪国人としては、氷の中に密やかに息づく輝きをこれだけ美しく描いたくれたことに感動を禁じ得ない。
 そしてもちろん、ディズニーであるからには、ソフト化は完璧の上に完全である。手抜きも破綻も一切見受けられない盤石の品位、揺るぎない高画質。
 “白一色”だなんてとんでもない。極め付きに鮮やかな映像である。

○見どころ
 Let It Go
 解き放たれたエルサの表情
 雪と氷
 

○音質
 ずっと、このテンションをディズニーのアニメ作品で聴きたかった。
 冒頭のコーラスの素晴らしいサウンドに心奪われ、氷を割る男たちのシーンのかつてない重厚さに期待感を煽られた。
 そして雪崩れ込むLet It Go。映像との相乗効果もあり、見ている側の魂も大いなる解放感を味わうこと間違いなし。
 ミュージカルシーンの素晴らしい高揚感に加えて、エルサの魔法が炸裂するシーンなどで、ディズニー作品ではなかなか聴くことのできなかった音響的な盛り上がりも随所にある。劇伴にせよ効果音にせよダイナミックレンジは非常に広く、さらに繊細なサウンドデザインゆえにあまり意識はされないかもしれないが、氷塊が軋み砕ける非常に低い音域から、雪華舞い散る煌びやかな高音域まで、音のレンジも実に広い。重く激しい音や鋭利な音もふんだんに盛り込まれており、決して優しいだけの音にはなっていない。DTS-HD Master Audio 7.1chという器を存分に生かし、広大な空間を音が自由闊達に動き回る。
 恐ろしく手の込んだ、緻密に作り上げられたサウンドである。

○聴きどころ
 Let It Go
 トロールの合唱
 雪の城での刺客との大立ち回り


○総評
 Let It Goのクライマックスで見せるエルサの表情……解放感と、誇りと、矜持と、覚悟と、一抹の寂しさ……それを見たいがために、何度も劇場に通い詰めるのも分かる気がする。
 BDがあれば、いつでも何度でも見られる。それも『WALL.E』と並ぶ究極的なクオリティで。
 ディズニーは自社作品、特にアニメ作品のソフト化に関して絶対的な信頼感がある。日本盤も楽しみでならない。
 そして最高のBDには、可能な限り最高の視聴環境を用意してあげたいものだ。


○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PW10
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Focus200C
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52



【BDレビュー】総まとめ

スポンサーリンク


関連記事

理想のオーディオ用PCを求めて 単体プレーヤー編

PCが本当の意味で「オーディオ機器」になる日 理想のオーディオ用PCを求めて ハード編 理想のオ

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第215回『男たちの挽歌 II』

ビバップの元ネタ 画質:6 音質:15 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの1

記事を読む

PRIMAREからフラグシップセパレート

http://www.stereophile.com/content/primare-perfect

記事を読む

【音源管理の精髄】 『タグ』はなぜ重要か 【ネットワークオーディオTips】

 前回の記事において、「タグとは何か」「何がタグなのか」を示した。  そして今回の記事では、「

記事を読む

【音源管理の精髄】 理想のコントロールアプリとは? 【ネットワークオーディオTips】

 理想のコントロールアプリとは何か。  私にとって、それは以下の要素を完璧に満足するアプリであ

記事を読む

【ネットワークオーディオTips・実践編】 NASをサーバーとして使う/Twonky

 TwonkyはPCでも動く。コレ重要。  さて、Twonkyが入っているNASとして間違いな

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第131回『フェイクシティ ~ある男のルール~』

画質:8 音質:10 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit。 画質につい

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第63回『メン・イン・ブラック』

画質:7 音質:9 映像はAVCでビットレートは高めに推移。 音声はドルビーTRUEHD

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第41回『バイオハザード2 エクステンデッド・カット』

歯に衣着せぬ! 駄目なモンには容赦なく駄目出し! しかし素晴らしいモノには惜しみの無い賛

記事を読む

【音源管理の精髄】 Mp3tagを使ったDSDのタグ編集 【ネットワークオーディオTips】

 Mp3tag。  言わずと知れた、歴史あるタグ編集ソフトである。  私も4年前にLINN DS

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

LUMIN A1、導入3周年 終わらない進化とMQA対応

 LUMIN Appはバージョン3から相変わらず最強だし、  iPh

【UHD BDレビュー】第18回『シン・ゴジラ』

【考察】シン・ゴジラとヤマタノオロチ、そして現代のスサノオ神話

PS3の出荷(近日)完了に寄せて

PS3本体の出荷が近日終了 - GameSpark  私のP

【Roon Ready】CHORD Poly

 CHORD Mojoに接続して使う、Roon Readyの「ポータブ

【UHD BDレビュー】第17回『オペラ座の怪人』

『オペラ座の怪人』のUHD BD 画質:9 (画質は

LUMIN is NOW Roon Ready! そしてMQAとSpotifyにも対応予定

LUMIN STREAMING SERVICES  ほんとに

【レビューまとめ】fidata HFAS1-XS20 ― 専用機であるということ

外観編 音質・サーバー編 音質・ミュージックサーバー編

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 × OPPO Sonica DAC 音質・ミュージックサーバー編

外観編 音質・サーバー編 fidataのCDトランスポート

【Roon Ready】dCSのNetwork Bridge

dCS、RoonReady対応のネットワークトランスポート「Netwo

fidataのCDトランスポート機能を使ってみた

fidata公式サイト USB接続光学ドライブにセットしたCDを

Roon 1.3 (Build 208)とTIDAL Masters

TIDAL MASTERS with MQA  RoonのB

デジファイ No.25で記事を執筆しました

DigiFi(デジファイ)No.25 3月2日(木)発売【特別付録】ハ

Raspberry Piとワンボードオーディオ・コンソーシアム

Raspberry Piで音楽再生、「ワンボードオーディオ」共通規格化

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 音質・サーバー編

外観編 音質・ミュージックサーバー編  まずは、純粋な

【ハイレゾ音源備忘録】John Mayer / Continuum

・アーティスト / アルバムタイトル John Maye

【ハイレゾ音源備忘録】John Mayer / The Search for Everything – Wave Two

・アーティスト / アルバムタイトル John Maye

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』がUHD BDでリリースされなかった……

スター・ウォーズ最新作『ローグ・ワン』4月28日にBD発売。プレミアム

「FAN AKITA」のプロジェクトが終了しました

クラウドファンディングサービス「FAN AKITA」でプロジェクトを実

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 外観編

fidata HFAS1-XS20 - 言の葉の穴  もっと

【菅江真澄紀行文・本編紹介】第十章「羽後に群立つ神杉の座所」

クラウドファンディングサービス「FAN AKITA」でプロジェクトを実

→もっと見る

PAGE TOP ↑