※日本盤は買ってはいけない。画も音も劣化した挙句ディレクターズカット版ではない※
画質:8 音質:13+α(7.1chのため)
映像はVC-1でビットレートは低め。頭打ちは無い。
音声はDTS-HDMAの24bit、7.1ch収録。
画質について。
ダークシティというタイトルの通り、とにかく全編にわたって黒と闇と暗がりが画面を支配します。とにかく黒に画を引き込みます。いわゆるリニアな階調だとかそういったものとは一線を画す画作りです。
で、問題の暗部ですが、たった一か所を除きノイズやら汚れの類はまったく見当たりません。マトリックスとは大違い。とにかく綺麗な闇が広がるので、漆黒を実現できるディスプレイで見たらさぞかし快感でしょう。
暗部について以外は、2000年前後のアナログフィルム映画として及第点の画質。急に甘くなったり急にカリカリの精細感が出たりするのはこの映画に限らずアナログフィルム全般の特徴なんで、ソフト化にあたって「闇」が全編にわたって崩れないところに価値があります。
よくできてます。
音質について。
素晴らしい。
一応音質評価で11点以上を出す条件として“音だけでも聴覚を通じて五感を大いに揺さぶる”という基準がありますけど、そのものずばり。
ダイアローグは清澄できちんと通り、BGMは重厚かつ快活に鳴り響き、クライマックスの対決(どっからどう見てもAKIRA)の音響はまさに五感を揺さぶります。
音数的にどうこう言う類ではないですが、非常に力のある音響です。プレデター的な……
7.1ch収録なんで、フルに聴いた暁にはもっと凄いんでしょうねえ。
……実際凄まじかった。
BDレビュー総まとめ
【BDレビュー】 第97回『ダークシティ』 北米盤
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