50年越しの奇跡





画質:15 音質:10+(7.1ch収録のため)


映像はAVCでビットレートはそれほど高くならない。20台中心。
音声はDTS-HDMAの7.1ch、英語が16bitで日本語が24bit。

画質について。
奇跡。
これ以上に相応しい言葉が見つからない。
いくら“アナログ――現実に存在する物質である以上フィルムの持つ情報量は無限”とはいえ、50年も昔の作品がこれほどまで美しく蘇るものなのか。
完璧とか、究極とか、最高とか、そういった言葉よりも、やはり“奇跡”という言葉が似合う。


まるで今日作られたかのよう。


音質について。
必要十分にして素晴らしい音質。
音楽と台詞主体のシンプルな音響で決して現代的な派手さはないものの、非常に美しく清澄にまとめられていて綻びは無い。
なお、音声仕様が英語16bitに対して日本語24bitという珍しい?構成で、これは恐らく吹き替えで見る機会が多いであろう日本の子供たちに向けた配慮と思われる。bitの違いによる優位な音質差は無いように思われるが、台詞の質感はかなり異なる。“画面に馴染む”英語と、“くっきりしっかり聴かせる”日本語といった具合。質感の違いはあれ、どちらも素晴らしい仕上がり。


作品に対する溢れんばかりの愛情がソフトのクオリティとして結実した最も美しい例。
全ての映画会社がディズニーの姿勢を見習うべき。
特にワーナー。



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