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【BDレビュー】第300回『ぼくのエリ 200歳の少女』

 足かけ8年以上、とうとう300回到達。
 今までにいったい何千枚のBDを見てきたかわからないが、おッと思ったソフトについてはなるべくレビューを書いてきたつもりである。

 記念すべき300回目の作品はこちら。

BDぼくのエリ
 邦題は壮絶なミスリード。


画質:10
音質:13


映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch


○画質
 「雪の降る冬」の完璧なソフト化。
 空、雪、氷、吐息、窓の曇り、そして闇。セットに敷き詰められた偽物の雪ではない、本物の冷気が生み出す空気感は雪国人ならば一目でわかる。
 雪国ならではの、白から灰を経て黒に到る繊細なグラデーションが破綻することなく描写されている。そこに溶け込むオスカーとエリの白い肌がこれまた素晴らしく美しい。
 現代的な情報量や高解像感を追う映像ではないが、例のボカシを除いて見えるべきものはすべて見渡せるだけの画質の基礎体力はある。映像圧縮に伴う弊害もない。
 透徹した白い闇と、その上に散りばめられる鮮烈な赤を存分に堪能できる。

○見どころ
 夜、アパートの前
 白と赤


○音質
 『善き人のためのソナタ』同様、複雑な発音の言語を録音段階でしっかり捉えられれば、その時点で音の素晴らしさは保証されたようなものだ。
 繊細なダイアローグと儚く抒情的な旋律が全編に流れる。
 大きな孤独を抱えたオスカーとエリのダイアローグは消え入りそうな微かな領域まで明瞭に捉えられ、二人の交感に満ちる悲劇的な美しさを際立たせる。
 オスカーの弱音とエリの嗚咽で切なさ100万倍。

○聴きどころ
 ベッドでの一夜
 招かれることなく家に入ったエリのうめき


○総評
 万人におすすめできる映画ではないが、紛れもなく傑作。
 ハマる人にはとてつもなくハマるので、興味があるなら問答無用でBDの購入をすすめる。さほど高くないうえに、画質音質も超一級品である。絶対に買って損はしない。
 例のボカシについては賛否両論あるが、まずは見て、調べて、そういうもんだと知ったうえでもう一回見るしかない。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響(センターレス6.0ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52



【BDレビュー】総まとめ

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