ねんがんの OPPO UDP-205をてにいれたぞ!


 評価に用いたのは【UHD BDレビュー】で画質評価10点満点を獲得した、私が現状持ち得る最高画質のタイトルである。


第15回『レヴェナント: 蘇えりし者』 米国盤
第27回『マリアンヌ / Allied』 英国盤
第40回『猿の惑星:聖戦記』 米国盤
第47回『トランスフォーマー/最後の騎士王』 英国盤
第53回『ダンケルク』


 最初に見たのは『レヴェナント』。
 冒頭の森。とにかくグラデーションが緻密で、輝度レンジの上から下まで余すことなく情報を出し切るという印象。Panasonic DMP-UB90と比べて暗部の描写が別次元であり、水面から見える地面や木々の陰に、今まで見えなかったディテールが大量に浮かび上がる。白飛びも軽減され、太陽に近しい部分の空や雲といった高輝度部分の情報量も俄然増す。画面に占める真っ黒と真っ白が減ったせいで、パッと見ではコントラストが低くなったように感じられるほど。
 なだらかなグラデーションと細部にいたるまで豊富な情報量により、力強い画というよりはなめらかな画という印象が勝る。逆に、黒がストンと落ちて白飛びも多いPanasonic DMP-UB90の方が、「パリッとした」解像感の高い画に思える。とはいえ、馬の腹から主人公が這い出して例の極限の高解像感シーンを見るに、切れ味鋭い描写も余裕でこなせる。決して甘い画ではない。

 緻密なグラデーションによる豊富な情報量、特に暗部の描写の著しい向上という印象はすべてのタイトルで共通する。
 『ダンケルク』では、主人公の髪――鴉の濡れ羽色――の立体感が終始段違いである。

 UDP-205はDolby Visionに対応しており、LG OLED55B6PもDolby Vision対応なので、ついにDolby Vision収録のUHD BDの真価を発揮させられるようになった。

 画質評価に使った5タイトルのなかで、唯一Dolby Visionを収録しているのが『トランスフォーマー/最後の騎士王』。
 暗部はもちろんのこと、明部の情報量の粘りが凄まじい。海底から宇宙船が浮上するシーンでの、やや傾きかけた黄金の陽を浴びて煌めく海原の表情の豊かさよ! 
 HDR10収録の4タイトルは輝度に関連した向上が主だったが、Dolby Visionでは色の表現でも深化が見られ、オプティマス・プライムのメタリックなカラーリングも一段と濃厚かつ切れ味鋭いものとなっている。

 ちなみに、「暗い」ことで(私の中で)有名な『許されざる者』を見たところ、間違いなく闇に到る情報量は増大するが、全体としてはあくまで暗く、不自然に明るくなるという印象はなかった。


 総じて期待通りの、あるいは期待していた以上の画質向上が得られて満足している。

 やっぱりUHD BDでも、プレーヤーが変われば出てくる画も変わるのだなあ。



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