<HIGH END>SOtM、世界に先駆けたRoonServer「sMS-1000SQ Windows Edition」 – Phile-web
RoonReady立ち上げの最初期から、「オーディオ機器としての単体Roon Server」としてAntipodes DX Music Serverと共に名を連ねていたSOtM sMS-1000SQ Windows Edition。名前のとおり、Windows(Windows Server 2012もしくは8.1)がOSのPCベースのミュージックサーバー。
つまるところ、かっこよくパッケージングされたオーディオ用PCである。ソフトウェア的な最適化のためにAudiophileOptimizerを採用しているのも特徴と言えるか。
ちなみに、Windows Editionではない無印のsMS-1000SQはLinux(Vortexbox)ベースのミュージックサーバーである。
パッと製品ページを見てもCPUやらメモリやらの記載はないが、Roon Serverを謳うからにはそれなりのスペックを持つのだろう。さすがにここまでする必要はないと思うが、常識的な範疇での推奨環境くらいはあるはず。
ところでSOtMといえば、canarino filsのUSB出力でもお世話になった。
お値段はストレージの構成によりけりとは思うがとりあえず本体が3500ドル、外部電源ユニットのsPS-1000が1000ドル。
canarino filsによりオーディオ機器的な化粧を施せばこんな感じになるんだろうな、と。
Roon Serverの重要性――RoonReadyを本当に活かすために必要なもの
私はこの記事で、
「サーバー(ライブラリ機能)」と「プレーヤー(再生機能)」を兼ねるRoon Serverは、Coreのスムーズな動作のために、必然的にPCか、限りなくPCに近いハードウェアを使わざるを得ない。(中略)例えばネットワークオーディオ用のNASとして確固たる地位を築いているQNAPでも、スペックの問題からよほどの上位モデルでない限りそもそもCoreが動くまい。あるいはどうにか動いたとしても、ガタガタの挙動では、高度なユーザー・エクスペリエンスが本懐であるRoonの真価を味わえるとはとても言い難い。
と言ったが、SOtMのボスも、
SOtMのプレジデントであるil won Lee氏は「Roonは優れたアプリケーションですが、使用環境を選ぶ側面があるのも事実でした。sMS-1000SQ Windows Editionは、そうしたRoonならではの問題点を解決して、より快適にRoonの素晴らしさを体験していただける仕組みになっています」と語る。
と言っている。
うむ。なにせ推奨はi5(Ivy Bridge以降)、オーディオ機器としては大変である。
RoonReadyで騒ぐのもいいが、Roon Serverの必要性を忘れてはならないのである。
そしてRoonReadyプレーヤーのsMS-200も登場。
exaSound PlayPointやSonore Sonicorbiter SEと同じく、RoonReady以外にもDLNAやらMPDやらHQPlayer NAAやら、ありったけの機能を突っ込んだネットワークオーディオトランスポートである。
個人的には別にそんなに……と思わなくもないが、マシンスペックやソフト的に実現できる機能であるならば全部盛り込んでしまえ、というのが最近の「プレーヤー」ジャンルの流れなのかもしれない。実際に使うかどうかは別として、選択肢が多いに越したことはないのも事実だもんな。
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