ある目的のために、NR1608と組み合わせるマルチチャンネルスピーカーとして購入。
 最初にシステムを作り始めた時の私がそうだったように、異なるメーカー/シリーズの(安価な)スピーカーを次々に加えていくキメラめいたサラウンドの構築も考えた。しかし、それだと安上がりになっても、目的からずれるかもしれない、とも考えた。

 というわけで、Monitor AudioのMASSシリーズに白羽の矢が立った。



 ところで非常にどうでもいい話なのだが、「学生の内にしっかりしたトールボーイスピーカーを何か買おう」と10年ほど前に思い立った時、最終的に選択したDynaudioと争ったのが、Focalと、Monitor Audioだった。
 そんなこんなでMonitor Audioには関心があり、ずっと注目していたとはいえ、自宅で製品を聴く機会はなんと初めてである。


 MASSシリーズはホームページやカタログでは随分とちっちゃいイメージだったが、実物は想像以上に立派だった。手に持った際の心地好い重さもある。天板のアルミパネルの仕上がりを含め、モノとしての質感は相当に高い。


 背面。
 バスレフポートは本体形状の関係で斜め上を向いており、壁際設置で有利に働く。壁面マウント用のネジ穴もある。


 センタースピーカーはMonitor Audioロゴの位置が異なり、ゴム質の台座が付属する。


 底面にも天板同様のアルミパネルが使われている。
 このアルミパネルは単なるデザイン上のアクセントではなく、事実上のインシュレーター&ボードとして機能し、ガパッと外れるスピーカー端子カバーにもなっている。



 テスト設置の様子。前述のとおりアンプにはMarantz NR1608を使用。



 ……この設置には少なからずオーディオマニアとして良心の呵責を感じるのだが、仕方がない。

 なぜならば、こういうちょっとアレな設置でもいい音を出してくれることこそ、ある目的のためのスピーカーに求める資質だからだ。


 スタンド&設置編に続く。


【レビュー】Marantz NR1608 / Monitor Audio MASSシリーズ 音質編 – Game Sounds Fun



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