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理想のオーディオ用PCを求めて ハード編

PCが本当の意味で「オーディオ機器」になる日
理想のオーディオ用PCを求めて ソフト編
理想のオーディオ用PCを求めて 設置・接続・音質編
理想のオーディオ用PCを求めて ミュージックサーバー編
理想のオーディオ用PCを求めて 単体プレーヤー編
理想のオーディオ用PCを求めて 単体サーバー編
理想のオーディオ用PCを求めて 単体Roon Server編


 マシンスペックや汎用性において間違いなくPCでありながら、音楽再生時にPCの存在を意識せずに済み、なおかつきちんとオーディオ機器として作られた製品
 まさにこの意味での「理想のオーディオ用PC」
 それを目指し、それを望み、それを求める過程で、オーディオ用PCの製作で高名なショップ、オリオスペックの製品を試す機会を得た。


 私がオーディオ用PCに求めるのは以下の要素。

・ファンレス
・ストレージはSSD
・アナログリニア電源


 この三点は絶対に外せない

 次点としては、PCの使い道にもよるがこんなところか。

・本体側でのUSB出力対策
・十分なマシンスペック(Roon Serverとして問題なく使えるくらい)
・オーディオ機器然とした筐体(主に気分の問題)


 というわけで、実機でひとつひとつ見ていく。


 フロントパネル。
 ディスクドライブ用の穴すらないストイックなデザインは、私のようなネットワークオーディオ原理主義者の心をときめかせてやまない。
20160407canarino04

 リッピングや音源管理は別のPCでやれば済む話である。
 それらの機能も備えたオールインワンのミュージックサーバーに一定の需要があることも承知しているが、少なくとも私はオーディオ用PCにそんな機能は求めていない。


 シャーシはSTREACOM FC5WS Evo Fanless Chassisを使用。
 サイズは450W×325Dx70H(足込み)mm。フロントパネルの厚みは10mm、シャーシだけでも重さは5.2kg。持ってみて「軽い」という印象はまず受けない。
 側面のヒートシンクも含めてデザインは実用性ありきとはいえ、質実剛健な佇まいはオーディオラックの中にあっても違和感を生じさせない。やはり、フロントパネルがまっさらであることの意味は大きい。
20160407canarino08
20160407canarino05

 背面。
 ここでようやく「やっぱりPCだ」とわかる。
 当然ながらファンレスである。
20160407canarino07

 USB出力対策の要として、SOtM tX-USBhubInを搭載。USBに関して言えば外付けで様々なアクセサリーが存在しているが、より上流に近い部分で対策したほうがいいと判断した。
 SOtMのUSB関連パーツはアレとかソレとか、海外製の「中身がまんまPCなミュージックサーバー」にも採用されているあたり、性能は折り紙付きと言える。
20160407canarino06

 さらにSOtM tX-USBhubIn用の外部電源として、FIDELIXのACアダプターも用意。
20160407canarino01

 PCの電源がアレなスイッチング電源だったりすると、今までの努力がすべて水泡に帰すおそれがあるので、当然のことながら別筐体のアナログリニア電源を用意。
 初めてTS-119にアナログ電源をあてがった時以来、PC的な機器における電源の重要性は身に染みている。
20160407canarino03

 なお、別にすべてのスイッチング電源が駄目だと言っているのではない。念のため。


 スペックは、CPUがIntel Core i5-T6600、メモリが8GB。
 OSはwindows 10 Home 64bit。
 ストレージはもちろんSSDで、Samsung 850EVOをシステム用に120GB、データ領域として500GB。もちろん積もうと思えばもっと積める。
 Roonの「Core」を動かすのにもじゅうぶんなマシンスペックを確保している。

 なお、「PCのマシンスペックは低いほうが音が良い」という議論があることは承知している。しかし、「様々なソフトを使える=汎用性が高い」というPCならではの特性を活かそうとすれば、やはりある程度のスペックは必要である、というのが私の姿勢だ。
 さらに、「WindowsよりMacのほうが音が良い」という議論があることも承知している。しかし、MacはWindowsに比べてソフト以前にハードを作り込む余地があまりにも小さいため、最初から選択肢に入れていない。


 という具合で、このPC(モデル名は特にない)はソフトの前提としてのハード、機能を受け止めるオーディオ機器としての器として、やれるだけのことはやっている。事前に私の理想を伝えた甲斐も少しはあったのだろうか、とにかく理想全部盛りともいえる仕様となっている。

 次回はソフト編。
 このPC……シャーシのモデル名から便宜的にEVOとでも呼ぼう。
 様々なソフトを入れて、EVOを「ミュージックサーバー」・「単体サーバー」・「単体ネットワークオーディオプレーヤー」に仕立て上げる。



【理想のオーディオ用PCを求めて】canarino fils ― デジタル・ファイル再生の原器

ついに手に入れたぞ


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Comment

  1. 虎魂王 より:

    オリオスペックのオーディオPCですか。やはり、オーディオPC初心者にはオリオスペックが無難ですね。最近の殆どのMacは、メモリ増設等をBTOでやらないといけないので。

    私個人的な意見としては、音質の良いオーディオPCは、ハイスペック、ファンレス、安定性の高いOS、綺麗な電源、徹底的なノイズ対策等ですね。

    特に、ハイレゾ音源のような重いファイルを扱うには、Core i7クラスかそれ以上のハイスペックPCでないと正直厳しいです。Core i3よりもCore i7搭載PCの方が音質が良いという報告をあちこちで聞いていますし。

    Core i5は中途半端な感じはしますし、メモリ8GBは厳しいですが、再生だけに特化するなら、これはこれでいいのかもしれないですが、リッピングは別のPCでやった方がいいですね。

    それから、SSDはノイズ源にもなり得るので、徹底的な電磁波ノイズ対策はやった方がいいですね(中身を空けるとメーカーのサポートが受けられなくなるというリスクはありますが)。近年登場したM.2 SSDは、現行のSATA3よりも高速転送が可能なので私のオススメですが、基板剥き出し状態なので上級者向けですね。

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