【レビュー】SOULNOTE D-1 外観・運用編

【レビュー】SOULNOTE D-1 音質編

SOULNOTE/CSRに行ってきました&「Bulk Pet」の話



 SOULNOTE D-1をBulk Petに対応させるにはドライバを入れるだけ。

 すると、


 こうだったのが、


 こうなって、


 従来のIsochronousにくわえてBulk Petの各モードを選択可能になる。


 特定のソフトへの最適化ではなく、USBのデータ伝送技術によって音質向上を図るアプローチはいかなる効果を発揮するのか。
 あらためて自宅で試す機会があったのでこの記事を書いている。

 だいたいいっつも聴いてる曲を聴く。



・再生環境詳細

canarino Fils + Roon(アップサンプリングなし) / ASIO

SOULNOTE D-1

Nmode X-PM7
Dynaudio Sapphire



 ちなみに各モードの切り替えに際してD-1の再起動等は必要なく、すぐに切り替えて変化を確認できる。




Corrinne May / Safe in a Crazy World / Angel in Disguise
44.1kHz/16bit FLAC

・Bulk Pet mode1
 全体的に滲みが軽減されるとともに、ボーカルと演奏の奥行・前後感が深まる。空間性の表現に優れ、4つのモードの中で最もオーディオ的な性能の高さを感じる。

・mode2
 声の質感が滑らか。ついでに低音の存在感が強まり、耳当たりよくふくよかなイメージとなる。

・mode3
 ピアノの輝きの強さ、歌声の充実感は全モード中最高。押し出しの良い元気な音。

・mode4
 mode1とmode3の中間って感じ。

・そしてIsochronousに戻すと
 一気に眠い音になる。特にピアノが輝きを失う。これに比べると、最も穏やかな変化と言えるmode2でも確かな向上が得られる。




Yes / Fragile / Roundabout
96kHz/24bit FLAC

・mode1
 別物だ!!!!!!!!!(メモの原文ママ)

・mode2
 mode1をさらに磨き込んだ感じ。コリン・メイの時とはだいぶ印象が違う。

・mode3
 エネルギー感に優れ、各楽器の存在感が最も強い。

・mode4
 一番効果が穏やか。

・そしてIsochronousに戻すと
 もしかして、スペックの高い音源ほどIsochronousとBulk Petの差が出る……?




Luther Vandross / Never Too Much / She’s a Super Lady
44.1kHz/16bit FLAC

・mode1
 滲みが取れた結果パッと聴いた時の刺激が減る→穏やかな印象になる。細部の見通しはだいぶ良くなる。

・mode2
 コリン・メイ同様、低音の重みと声の滑らかさが印象的。

・mode3
 これまたコリン・メイ同様、押し出しが良くパワフル。

・mode4
 mode3以上に猛烈。



 Roundaboutで感じたもしかしてを検証すべく、「スペックの高い音源の代表」として、コレも聴いた。


TOMA & MAMI with SATOSHI / StereoSound Hi-Res Reference Check Disc / Down by the Salley Gardens
384kHz/32bit WAV・DSD 11.2MHzの二種類
どちらも異様なほど大容量だが、誤差レベルで前者の方がでかい


 今までの結果から最もバランスの良い効果が得られると踏んだmode1で聴くと、予想通り大きな効果が得られた。特にDSD256の向上が著しい。
 これらの曲以外もいろいろと聴いてみると、「スペックの高い音源ほどIsochronousとBulk Petの差が出る……?」ということについて、ある程度「その傾向を感じる」結果となった。

 曲ごとにモードを切り替えて最高の結果を求めるなんてこともできそうだが、正直そこまでするのは非常にめんどくさいので、私だったらmode1を常用するかな。

 今までのIsochronousモードが使えなくなるわけでもなしに、好みに応じて選べるモードが四つも増える。
 選択肢が増えることはいいことだ。



 なお、この辺のBulk Petの話も9/2(土)の試聴会の内容に含めるので、D-1が気になる人はぜひ遊びにきてください。



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