今回はステルスを取り上げます。卑怯臭い性能のステルス戦闘機がギュオンギュオン飛び回る映画です。
有名どころはとりあえず取り上げたので、今回は個人的趣味で選びました。
BDソフトとしては最初期に発売されたソフトですので、その当時から現在のソフトがどのように進化してきたか? ということを知る上でも有用かと思います。
画質:5 音質:10→14(改訂)
映像コーデックはMPEG-2でビットレートは25Mbps程度。
音声はリニアPCM収録で、ビットレートは4.6Mbps。
画質は……まあこんなもんでしょう。正直言ってパッとしません。
私がPS3を買ってBDを見始めたのは去年の12月、最初に5本のソフトを買いました。ミッション・インポッシブル3、イノセンス、アンダーワールド2エボリューション、キングダム・オブ・ヘブン、そしてこのステルスです。その最初の5本の中でも既に歴然とした画質差が出ているところが面白いですね。
そんなわけで、無論「BDってすげー」と思うぶんには十二分な高画質なのですが、BDソフトとしては決して高画質なわけではありません。血沸き肉踊るドッグファイトのシーンはなかなかの高画質なのですが、非ドッグファイトのシーン、基地・空母の指令室やら、人物の色やらは初期のBDに見られる“異常な色の濃さ”が顕著に現れています。解像感はそれなりにあるのですが、ノイズもかなり出ています。
音質は素晴らしいの一言に尽きます。ステルスは私が初めて聴いたリニアPCMのソフトで、その時の衝撃から評価が必要以上に高くなっている可能性もありますが、とにかく素晴らしいものは素晴らしいのです。
PS3経由でリニアPCMを聴くためにTA-DA3200ESを買い、HDMIで接続しました。例によって、まずは従来どおりドルビーデジタルで聴きます。例によってドルビーデジタルの音です。BDなのでDVDよりはちょっぴり音がいいですが。視聴するのは冒頭の戦闘です。さて、リニアPCMを選択し、再び冒頭を見始めました。
オォーッ! こいつぁスゲェーッ!!
一気にボリュームを上げたかのようです。音圧、解像度、情報量、何から何までドルビーデジタルとは圧倒的に違います。元々の音響設計の素晴らしさも相まって、リニアPCMの実力というものを心の底から実感しました。
mp3とCDの間には無限に等しい差がありますが、要はそういうことです。
画質については流石に高画質とは言い難いですが、音については現時点においても最高峰です。派手な戦闘場面での音響の素晴らしさは未だに他の追随を許しません。
よりスケールの大きなドンパチ音響としてはリファレンス足り得る素晴らしいサウンド!
戦闘機が好きな方は是非どうぞ。みんな大好きSu-37ターミネーターとのドッグファイトもあるよ!
おまけ
基本的にこの企画では画質音質を10段階評価していますが、敢えて平均的なDVDの画質を同じ土俵で評価するとすれば、限りなく0に近い1となります。
BDレビュー総まとめ
【BDレビュー】 第6回『ステルス』
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