画質:6 音質:6


映像はAVC、音声はDTS-HDMAの16bit


画質について。
さながら70年代のようなボケっぷり。
たんに冒頭の画だけが酷いというわけでもなく、全編通じて画の出来は乱高下し、かつ頭打ちしている。
1999年撮影のフィルムとはとても思えない軟調な画であり、そこらじゅうで顔を出すあまりにも甘い画はさしたる演出意図があってのものには見えない。時折、特に被写体を接写した際などはフィルムらしい克明さを見せる時もある。しかし、残念ながら影の王国への扉は開いても高画質BDへの扉を開くことはできなかったようだ。
見どころ:
LCF

音質について。
基本的に静かな映画である。
音声のサラウンド的活用は皆無。ダイアローグと控えめなBGMが淡々と流れていく。
一応サスペンス的な場面もあるにはあるのだが、音響でもって視聴者の心を動かそうなどという意識はなんら感じられない。
盛り上がりに欠ける(盛り上がっても困るが)音楽といまいち振るわないダイアローグ。
もっとも、この映画で音響的に大盤振る舞いをしてしまったらそれこそロクでもないことになりそうだが。
聴きどころ:
バルカン教授独演会



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