ラックスマン、ラズパイ搭載ネットワークプレーヤー「AUDIO OSECHI BOX」披露 – Phile-web

説明会では、ラックスマンが開発したコンセプトモデル“AUDIO OSECHI BOX”「JU-001」「JU-002」が披露された。JU-001は、Raspberry Pi 3を搭載したDAC/ネットワークプレーヤー。筐体からDAC部、電源部に至るまでをラックスマンのオーディオ技術とノウハウで開発。“ラズパイオーディオ”のクオリティをとことん突き詰めたモデルとなる。


 「ワンボードオーディオコンソーシアム」にはこういうのを期待していた。

 ファイル再生において、既に機能面ではよっぽどのことをやらない限り差別化は難しい。現にJU-001のプレーヤーとしての機能は「DLNAおよびOpenHomeに準拠したもの」だそうだ。

 だからこそ、「オーディオ機器としてのトータルの完成度」こそ、最も製品を差別化するものとなり得る。「Aという機器はオンデバイス・プレイリストに対応しないが、Bという機器は対応する」とか、そんな低レベルな時代はとっくに終わっているのである。終われ。

 そもそもJU-001はコンセプトモデルとのこと。
 ファイル再生では今までUSB DACに注力する一方「プレーヤー」を出してこなかったラックスマンが、今後JU-001以外にもネットワークオーディオプレーヤーを登場させる気があるのかどうかはわからない。

 ただ、たとえコンセプトモデルという形でも、Raspberry Piをプラットフォームに用いた、本格的なオーディオ機器の佇まいを持ったプレーヤーが登場したことは、「ワンボードオーディオコンソーシアム頑張ってんな!」と思わせるに足る。


ネットワークオーディオプレーヤーにおける世代間断絶と、本当に求められるもの

 ネットワークオーディオプレーヤーにおける真の世代間断絶とはユーザビリティの断絶である。

 では、そこから導き出される、ネットワークオーディオプレーヤーに本当に求められるものとは何か。


 「快適な音楽再生を実現・保証するプラットフォーム」である。


 ゼロからシステムを作り上げるのも良いが、既に良いものがあるならそれを利用するのも良い。メーカーとユーザー双方に利する選択をすればいい。ラックスマンは賢明だ。

 JU-001の正式な製品化はもちろん、ラックスマン入魂のフルサイズのネットワークオーディオプレーヤーにも期待したいところだ。



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