外観・導入編


前回の続き。


 ……ところで、なんかアルバムのサムネイル粗くない?(要拡大)


 やっぱりな。
 私の目は誤魔化せない。


 これでよし。(要拡大)


 さて。
 代理店側でいろいろと音源を用意してくれているとはいえ…………


 …………とにかく自分の音源を入れないことにははじまらない。

 AurenderはLAN経由とUSBストレージ直の二通りの方法でファイル転送が出来るのだが、せっかくのネットワークオーディオなんだし、やっぱりここはLAN経由だろう。
 この辺の情報は気合いの入った公式HPを参照。

 PCのエクスプローラーから……


 と、ここでユーザー名とパスワードの入力が求められる。
 これらの情報はアプリ→設定→「Aurender ファイル共有」から確認できるので、それを入力。


 するとこうなる。



 あとはここに音源ファイルをコピペすればいい。

 この手の製品でこんだけ転送速度が出ればじゅうぶんだろう。


 それでは運用編である。

 専用コントロールアプリ「Aurender Conductor」は公式で非常に気合いの入ったオンラインマニュアルが用意されているので、詳細はそっちを見てもらうとして、私は実際に使っての所感を書いていく。

 Aurender Conductorは、端的に言って、良く出来ている
 見た目から受ける印象を裏切らない、見事な完成度のコントロールアプリと言える。

 もっとも、「音楽再生のコントロールを外部端末で行うとはどういうことなのか」を理解していなければ、このようなデザインに辿り着くことすらできないのだから、当然と言えば当然なのかもしれない。


 再生中の音源のアルバムアートをタップすると全画面表示に移行する。


 さらにタップすると、情報表示とともに一通りの再生操作が可能となる。
 この状態から再生中のアルバム/キュー(つまりプレイリスト)も表示でき、ある程度再生中の音源にフォーカスしつつ操作が行える。





 iPad Air2を使う限りでは、「高解像度カバーを使用」しても、音源のブラウズは基本的にスムーズ。ばーっとスクロールしてもひっかかりやアルバムアートの表示遅延が起きることはなかった。お見事。

 ブラウズ領域とプレイリストウィンドウは必要に応じて、スワイプで左右にぐいーんと広げられる。



 タグを駆使してライブラリを駆け巡る仕組みや、プレイリストへの登録周りの挙動も充実している。
 さすがによくわかっているといったところか。





 AurenderのミュージックサーバーはTIDAL/Qobuzにも対応している。


 アカウントを設定すれば、ブラウズ領域でローカルのライブラリ(最初「a」が何のことかわからなかったが、aurenderの「a」か!)と切り替えられる。
 そしてなんと、LUMIN同様、TIDAL Mastersを明示するMQAのアイコン付き。だいぶ好きになってきたぞ。


 TIDAL Mastersではこのとおり。


 ローカルの音源とTIDALの音源で、ブラウズ/プレイリスト周りの機能差はない。




 なお、この時接続していたUSB DACはiFi-Audio nano iDSD。
 何かしら設定等は必要なく、繋いだらそのまんま使えた。

 繋げるUSB DACにあわせて、細かい部分まで配慮した設定項目も用意されている。



 最後に、いつもの「プレーヤー」としての機能チェック。

操作へのレスポンス:良好
シーク:○
スキップ:○
ギャップレス再生:○
音源のスペック表示:○
オンデバイス・プレイリスト:○


 パーフェクト。


【2019/07/30追記】

 2019年7月時点でAurender Conductorはバージョン3.0になり、さらなる進化を遂げている。


 次回、音質編に続く。



【レビュー】Aurender N100H

【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】

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