*

【ネットワークオーディオTips】コントロールアプリにおける「プレイリスト」あるいは「キュー」について

 今更だが、なんとなく共通理解になっていない気がして。



 ネットワークオーディオの究極のメリットとは、「居ながらにしてすべてを見、すべてを操ることで得られる、音楽再生における筆舌にしがたい快適さ」である。

 で、その基盤にあるのが、音源をデジタルファイルとして扱うことによる、ディスクの縛りから解放された音楽へのアクセス性である。
 聴きたい曲を、聴きたいように、好きなだけ聴けるという喜び。

 そしてこの部分を担うのが、コントロールアプリにおける基本要素の一つ、「プレイリスト」である。

 プレイリストがあるからこそ、例えば「Roundaboutをひたすらバージョン違いで聴きまくる」なんて芸当が可能になる。
 こんな風に。
20150321プレイリスト19


 そもそも「プレイリスト」とは何か。
 ソフトによっては呼び方が違うし、色々と説明の仕方もあるだろうが、とりあえず、「音楽を聴く際の一時的な再生曲のリスト」、といった感じだろうか。この「一時的」というのが肝になる。

 別にネットワークオーディオにおけるコントロールアプリに限った話ではなく、
 要はMediaMonkeyのコレとか、
20150321プレイリスト17
 iTunesのコレも当記事で扱うプレイリストだと言える。
20150321プレイリスト18


 大前提として、ネットワークオーディオでは、「ブラウズによって聴きたい音源を選び、それをプレイリストに登録する」ことによって音楽が再生される。

 プレイリスト絡みの挙動はアプリによってかなり異なるが、ここでは一例としてLUMIN Appを使用する。

 これがプレイリストに何も登録されていない状態。
20150321プレイリスト01

 ブラウズ画面から聴きたい曲をタップし、プレイリストに登録する。
 この時、アルバム内の曲順とプレイリストの曲順は無関係である。曲を飛ばす、順序を入れ替える、何でもあり。これが「聴きたい曲を聴きたいように」と言う所以である。
20150321プレイリスト02

 もちろん、別のアルバムの曲も次々と、好き勝手にプレイリストに登録していける。
 左下の赤枠で囲ったボタンは後で重要になる。
20150321プレイリスト03


 このように、プレイリストは単にネットワークオーディオに限った話ではなく、そもそも音源をデジタルファイルとして扱う際の「音楽を聴くためにいちいちディスクを交換する必要が無い」・「聴きたい曲を、聴きたいように、好きなだけ聴ける」というメリットを享受するために必要不可欠である。そして、プレイリスト絡みの挙動はコントロールアプリ全体の操作感に著しく影響する。

 もし、このプレイリスト機能を搭載せず、「アルバム単位でしか再生できない」なんてコントロールアプリがあったら、そんなものはネットワークオーディオを名乗る遥か以前の段階で論外であると言わざるを得ない。そんなものを使うくらいなら素直にCDプレーヤーを使うわ。

 まさか、2015年にもなってそんなコントロールアプリなんて実在しないよね? ね?


 ……


 …


 ところでこの「プレイリスト」、時として別の名で呼ばれることがある。
 それが「キュー」である。

 「プレイリスト」と「キュー」。
 あくまで呼び方が異なるだけで、意図されるものは基本的に同じ。

 「キュー」という呼び名を採用するアプリの場合、基本的に「一時的な再生曲のリスト」、あるいは「再生リストに曲を登録すること」を「キュー」と呼び、「キューをアプリ内に保存していつでも呼び出せるようになったもの」のことを「プレイリスト」と呼ぶことが多い。

 こんな風に。
 あっ……
20150321プレイリスト16


 もう一度LUMIN Appに戻る。
 LUMIN Appは公式HPの記載にもある通り、「キュー」と「プレイリスト」を特に区別していない。

 画面左下のボタンをタップすると、現在のプレイリストをアプリ内に保存できる。
 こうすることで、プレイリストは単なる「一時的な再生リスト」ではなくなる。色々なアルバムから曲を引っ張ってきたプレイリストをある種のマイベストとして登録・保存する……なんてことも可能になる。上手に活用すれば非常に便利。
20150321プレイリスト04

 で、プレイリストのボタンをタップし、
20150321プレイリスト06

 保存したプレイリストを選択すれば、
20150321プレイリスト05

 その通りに再生される。
 それ以前にプレイリストに登録されていた曲がある場合は総入れ替えになる。
20150321プレイリスト07

 言葉で説明すると何やらややこしいが、実使用において違和感を覚えることはない。



 一方で、「キュー」と「プレイリスト」が区別されている例として、mconnect player HDを見てみる。

 基本画面。キューとプレイリストが別々になっているのが見て取れる。
20150321プレイリスト08

 ブラウズから音源を選んで再生リストに登録した状態、すなわちキューに曲がある状態を、プレイリストとして登録・保存するという流れになる。
20150321プレイリスト09
20150321プレイリスト10
20150321プレイリスト11

 で、保存したプレイリストを選べば、
20150321プレイリスト12
20150321プレイリスト13
20150321プレイリスト14

 キューに曲が登録されて再生可能になる。
20150321プレイリスト15


 個人的にはわざわざ「キュー」と「プレイリスト」をインターフェース上の項目として区別する必要はないと思うのだがどうだろうか。
 「プレイリストに曲を登録すること」を「キュー」と呼ぶ、程度の認識で問題ないと思う。

 繰り返すが、プレイリスト絡みの挙動はコントロールアプリの操作感に著しく影響する。
 そもそもプレイリスト機能がない、アルバム単位でしか再生できないなんてのは論外として、例えば一曲をタップしても問答無用でアルバム内の全曲がプレイリストに登録されてしまうとか、なかなか融通の利かない挙動をするアプリも多い。そのような挙動が必ずしも悪いとは言わないが、要はユーザーの好みに応じて挙動を設定できればありがたいのである。

 いかに快適に音楽を聴けるか。プレイリストはそのためにある。
 ブラウズの挙動と並び、アプリ製作者の腕の見せ所だと言える。



【音源管理の精髄】 目次 【ネットワークオーディオTips】

スポンサーリンク


関連記事

【ハイレゾ音源備忘録】鷺巣詩郎 / THE END OF EVANGELION

・アーティスト / アルバムタイトル 鷺巣詩郎 / THE END OF EVANGE

記事を読む

【ネットワークオーディオTips・実践編】 ハイレゾ音源をライブラリに含める

 どのサイトから何を買ってもいいのだが、今回はmoraからYesの『Tormato』を買った。  

記事を読む

Netflixを使ってみた

 ネットワークオーディオなんてものを実践して、TIDALやQobuzに価値を見出している以上、Net

記事を読む

【Roon Server】Salk Sound StreamPlayer Generation III

 Roon Serverのパートナーで気になったブランドその1。 Salk Sound Str

記事を読む

【音源管理の精髄・応用編】 基礎から応用へ 【ネットワークオーディオTips】

 タグ、ライブラリの構築、アルバムアート、サーバー、コントロール、プレーヤー。  今まで音源の管理

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】Bloodborne

・アーティスト / アルバムタイトル Various Artists / Bloodb

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第188回『パットン 大戦車軍団』

画質:10 音質:6 映像はAVC、音声はDTS-HDMA・24bit 画質について

記事を読む

【UHD BDレビュー】第16回『ハドソン川の奇跡』 【Dolby Atmos】

ちなみにパッケージ&ケースには記載はないが、「Ultra HD Premium」認定のようだ

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】Justin Bieber / Purpose

・アーティスト / アルバムタイトル Justin Bieber / Purpose

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第177回『セブン』

画質:13 音質:9 映像はVC-1、音声はDTS-HDMAの7.1ch、24bit

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【菅江真澄紀行文】試作品が出来上がりました

クラウドファンディングサービス「FAN AKITA」でプロジェクトを実

【BDレビュー】第342回『マックス・ペイン』

画質:9 音質:12 (評価の詳細についてはこの記事を参照)

Asset UPnP Release 6

サーバーソフトの紹介 『Asset UPnP』 Asset UP

続・Nmode X-DP10

新製品発売のお知らせ - Nmodeの部屋 発売日は2017年4

LUMIN A1、導入3周年 終わらない進化とMQA対応

 LUMIN Appはバージョン3から相変わらず最強だし、  iPh

【UHD BDレビュー】第18回『シン・ゴジラ』

【考察】シン・ゴジラとヤマタノオロチ、そして現代のスサノオ神話

PS3の出荷(近日)完了に寄せて

PS3本体の出荷が近日終了 - GameSpark  私のP

【Roon Ready】CHORD Poly

 CHORD Mojoに接続して使う、Roon Readyの「ポータブ

【UHD BDレビュー】第17回『オペラ座の怪人』

『オペラ座の怪人』のUHD BD 画質:9 (画質は

LUMIN is NOW Roon Ready! そしてMQAとSpotifyにも対応予定

LUMIN STREAMING SERVICES  ほんとに

【レビューまとめ】fidata HFAS1-XS20 ― 専用機であるということ

外観編 音質・サーバー編 音質・ミュージックサーバー編

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 × OPPO Sonica DAC 音質・ミュージックサーバー編

外観編 音質・サーバー編 fidataのCDトランスポート

【Roon Ready】dCSのNetwork Bridge

dCS、RoonReady対応のネットワークトランスポート「Netwo

fidataのCDトランスポート機能を使ってみた

fidata公式サイト USB接続光学ドライブにセットしたCDを

Roon 1.3 (Build 208)とTIDAL Masters

TIDAL MASTERS with MQA  RoonのB

デジファイ No.25で記事を執筆しました

DigiFi(デジファイ)No.25 3月2日(木)発売【特別付録】ハ

Raspberry Piとワンボードオーディオ・コンソーシアム

Raspberry Piで音楽再生、「ワンボードオーディオ」共通規格化

【レビュー】fidata HFAS1-XS20 音質・サーバー編

外観編 音質・ミュージックサーバー編  まずは、純粋な

【ハイレゾ音源備忘録】John Mayer / Continuum

・アーティスト / アルバムタイトル John Maye

【ハイレゾ音源備忘録】John Mayer / The Search for Everything – Wave Two

・アーティスト / アルバムタイトル John Maye

→もっと見る

PAGE TOP ↑