【レビュー】SOtM sMS-200 外観・仕様編
sMS-200でSpotifyを使ってみる
中身を覗けばPCだったsMS-1000SQ Windows Editionとは異なり、こっちはすっかり業界に馴染んだ感のある(Linuxベースの)USB出力搭載ネットワークオーディオトランスポート。
でもって、この手のバーサタイルな製品の例に漏れず、多機能を制御するための画面がブラウザベースで用意されている。
ユーンハス? と思ったらウナスと読むようだ。
ここで各種設定や機能のオンオフを行う。
USB DACとの接続はUSBオーディオクラス2.0で自動的に行われる。
が、sMS-200は他の同種製品とは異なり、設定画面から接続したUSB DACを有効にするという作業が必要になる。
ちなみにこの作業はRoonReadyとMPD/OpenHomeで別々に必要で、USB DACを有効にしないと各機能をアクティブにできない。
※本体のアップデートにより、各再生機能の同時アクティブは不可能になった。
→SOtM sMS-200でSpotifyを使ってみる
RoonReadyの設定画面。
逢瀬DACと繋がっているのがわかる。
ここでUSB DACを有効にし、RoonReadyをアクティブにすることで、本機をRoonのOutputとして使用可能になる。
最近のRoonのアップデートで正式に認証され、Uncertifiedの文字も取れた。RoonReadyプレーヤーが雨後の筍状態の今となっては特に感動はない。
こっちはMPD/OpenHomeの設定画面、と言いつつMPDの名前しか出てこず、OpenHome/DLNAはオマケ扱いである。
本機にストレージを直結する使い方では機能的にMPD優位になることはわかるが、うーむ。
あとはLinn KazooでもBubbleUPnPでもLUMIN Appでも動かせるようになる。
アプリの側でOpenHomeの仕様を逸脱しているせいか相性の問題か、LUMIN Appとの組み合わせでは動作が緩慢かつ不安定になってしまった。
次に、音。
普通に考えて、現時点ではRoonReadyプレーヤーよりも遥かに使われる機会が多いであろうOpenHomeレンダラーとして使った。
繋げたUSB DACは逢瀬のAK4495S試作DAC。
外部電源としてsMS-1000SQとセットになるsPS-1000を使っているので、いささかドーピング気味である。本来であればこれくらいがちょうどよかろう。
静けさを前面に押し出したsMS-1000SQ Windows Editionとは打って変わった、なんとも押し出しの強い、元気の良い音である。価格帯に応じて性格付けを変えているのだろう。
少々繊細さに欠けるが、そのぶん、その辺のPCをUSB DACに繋いだ時に感じる「音の死にっぷり」は見事に払拭されている。
SOtM sMS-200にアナログ電源を使ってみる
この価格でRoonReadyとOpenHomeに両対応し、音楽のエネルギーを殺すことなくUSB DACに伝えるという音質的な美点も備えている。
手頃な価格帯でこそ、機能面で妥協してない選択肢が増えることは良いことだ。
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