【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/16初出の記事を更新・追記】
【BDレビュー】第237回『マン・オブ・スティール』
画質:8 (HD環境・BDと同じ土俵での暫定評価:14)
音質:14
(評価の詳細についてはこの記事を参照)
映像:HEVC 35mmフィルム撮影・2Kマスター
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:中 オブジェクト効果:中
○画質
35mmフィルム撮影で2KマスターだからUHD BDになってもどうなのかな……と正直思ったが、想像以上の向上が見られた。
いかにもザック・スナイダーらしいぎらついた感触は残したまま、確実に情報量が増し、見通しの良さと緻密さを両立した画となっている。特にスーパーマンをはじめとするクリプトン人のスーツの質感表現には続編にも通じる精細感と立体感がある。
ディスプレイの関係でHDRの真価を見ることはできないまでも、BDと比べて高輝度領域の色彩が明らかに豊かになっていることは見て取れる。BDでは「単なる白く眩しい光」になっていたものが、実は様々な色を湛えていたことがわかった。
【4K/HDR環境での追記】
同じシリーズなだけあって、『バットマンvsスーパーマン』と同傾向の画。こちらはIMAX撮影という激烈な瞬間風速がないかわりに、安定した画質を実現している。
スーパーマンのスーツの質感等に解像感向上の恩恵が感じられ、光にきちんと色が残っている様はHDRならでは。
○見どころ
スーツの質感
○音質
トップスピーカーの活用は意外と音楽がメイン。効果音はメトロポリスを木端微塵にするラストバトルよりもvsファオラ&大男のシーンで顕著に割り振られている。カメラの頭上を飛び去るA-10の軌跡がさらに力強さと鋭さを増す。機関銃・ミサイル等も盛大に頭上から降り注ぐ。ラストバトルはむしろ音楽の包囲感に力が入っているようだ。
ただでさえ圧倒的に素晴らしかったBD(DTS-HD Master Audio 7.1ch収録、音質評価:13)と比べて定位感・移動感・包囲感に一層の深化あり。
○聴きどころ
vsファオラ&大男
○総評
『バットマンvsスーパーマン』とあわせて買って損なし。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
Panasonic DMP-UB90
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
→LG OLED55BP6
・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2
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