画質:12
音質:15
(評価の詳細についてはこの記事を参照)
映像:AVC
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:大 オブジェクト効果:極大
○画質
明るく色彩濃厚、解像感と情報量に優れ、粒状感は控えめ、ノイズは皆無。ポストHD時代らしい順当な超高画質である。ちなみに3.4K撮影の2Kマスター。
ピクセルたちは高輝度高彩度ながらダイナミックレンジはじゅうぶんに確保されており、白飛びを起こしたりベタ塗りになったりすることなく、立体感を伴って画面を乱舞する。
あまり凄みを感じる類の画ではないにせよ、画質の基礎体力は非常に高い。
○見どころ
Qバート
センチピード
○音質
私の知る限りオブジェクトオーディオの現時点における完成形であり、サラウンドジャンキーの夢。
白眉はセンチピードのシーン。天空から降り注ぐキノコとムカデ。それらを迎え撃つ光線砲の火線。重く鋭く華々しくピコピコと、上から下に下から上に交錯し、弾けて光ってピクセルと舞い散る。
なんとか星人による侵略シーンは、画面と画面外を埋め尽くすあらゆるピクセル・キャラクターの音があらゆる方向からピコピコ炸裂し、あらゆる方向にピロピロ躍動する。
「オブジェクトベース」の理想を体現する完璧な定位感・移動感・包囲感、「空間の中を自由自在・縦横無尽に音が動く」様の素晴らしさ。
とはいうものの、こと「威力」という点において『プライベート・ライアン』や『ランボー 最後の戦場』や『ガールズ&パンツァー 劇場版』のような異次元には到達しておらず、15☆を付けるには至らなかった。
○聴きどころ
ピクセルが登場するすべてのシーン
○総評
ゲーム愛に溢れた快作。実写版『シュガー・ラッシュ』のような立ち位置か。
ゲーマーであれば無条件で楽しめるだろうし、AV的な観点からも極めて完成度が高い。特にオブジェクトオーディオ環境を構築した人ならば是非とも見てもらいたい作品である。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
Panasonic DMP-UB90
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2
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