前々から新製品の情報は出ていたが、ついにローンチを迎えたようだ。
一気に賑やかになった。
基本的には既報のとおりだが、いくつかアップデートされている点もある。
あらためて各製品を見てみよう。
画像は公式HPから拝借した。
LUMIN S1
LUMIN A1との差としては、
・フロントパネルのLUMINロゴがほんのりと豪華になっている(個人的にコレは要らない)
・DACチップがWolfson WM8741のデュアルからESS ES9018のクアッドという構成に
・DSDの対応スペックが2.8MHzから5.6MHzに(S1のみの対応と明記されている)
・外部電源ユニットがさらに改良され、大型化
こんなところだろうか。
筐体のクオリティは既にA1でやり尽した感があるので、それ以外の部分で順当に進化したという印象。
どうやらWolfson WM8741はDSD5.6MHzに対応していないようなので、S1が5.6MHz対応を推すのも当然といえば当然かもしれない。
はたして基盤交換でA1からアップグレードはされるのだろうか。S1とA1の間に瞭然たる音質差が存在するとすれば、A1ユーザーとしては非常に悩ましい。
→【インプレッション】LUMIN S1
LUMIN A1
おなじみLUMINのオリジナルであり、かつてのLUMIN THE AUDIOPHILE NETWORK MUSIC PLAYER。
おそらく日本で一番詳しいレビューを書いているので、詳細はそちらで。
→【レビュー】LUMIN A1
LUMIN T1
個人的にS1より注目されるのではなかろうかと思っているT1。
特徴はこんな感じ。発表時から微妙に強化されている。
・LUMIN A1と同等の回路構成
・Wolfson WM8741のデュアル構成
・ルンダール製アウトプットトランス
・LUMIN A1と同等の外部電源
こんな具合に、筐体以外はほとんどA1と同じと言っていい構成のようだ。
おそらくA1で一番コストがかかっているのは筐体そのものなので、かなり安くなるんではなかろうか。
スフォルツァートのDSP-03辺りとぶつかるくらいの価格帯になれば面白そう。
→【インプレッション】LUMIN T1 & D1
LUMIN D1
ここまでくると“廉価版”の印象が否めないが、
・Wolfson WM8741のデュアル構成
・完全バランス構成
など、オーディオ的なこだわりはしっかりと堅持しているようだ。
ただ、さすがに軽いか。
MAJIK-DSや、こないだ発表になったDSP-05あたりと同価格帯になれば面白い。
→【インプレッション】LUMIN T1 & D1
LUMIN L1
話には聞いていたが、企画倒れにならずに登場するようだ。たまげたなぁ……
LUMINの外部電源の筐体は、最近話題の某超高級NASとは比べ物にならないほどオーディオマインドに溢れているので、そういう意味では面白いのかもしれない。
ただ、中身がHDDなのかSSDなのか(印字を見る限りHDDだが)、容量、スペック、サーバーソフト、その他諸々一切情報がないのでこれ以上は判断しようがない。
→【レビュー】LUMIN L1
今回の製品群で、LUMINがLINN以外のあらゆるメーカーが苦しんでいる“ネットワークオーディオプレーヤーの世代間断絶”を乗り越えられるのか、非常に興味深い。
S1しかDSD5.6MHzに対応しないというのは問題と言えば問題だが、そういう好事家の領域はさておき、製品グレードが違っても共通のユーザー・エクスペリエンスが得られるのなら、LUMINというプラットフォームの価値がさらに高まることは間違いない。
LUMIN S1、T1、D1、さらにL1
スポンサーリンク