夏、熱すぎて無性にホラー映画が見たくなって買った。


画質:9
音質:10
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch


○画質
 濃密な空気感と見通しの良さを両立した見事な画。
 主な舞台となる立派な洋館は生き生きとしたディテールに溢れており、「何かが潜んでいる」様を言外に、悠然と物語る。
 光と闇の演出も素晴らしい。見せるべきところは克明に見せ、見えるべきでないものは急激に闇な引き込む。なまじ画質の基礎体力が高く、透明な闇が実現しているからこそ、闇の存在感とそこに蠢くものの恐怖が際立つ。

○見どころ
 ジョジョ立ちしているようにしか見えないMAMA


○音質
 ババーン!! キャー!!!
 登場人物の心情との最大限のシンクロを約束する戦慄音響。
 静かに、物悲しげに、繊細な効果音と劇伴でもって日常が描かれ、溜めて、溜めて、溜めて……怪異が混入する際に放たれる音の鋭さと威力に背筋が凍る。ここぞとばかりにマルチチャンネルも大活躍で逃げる場所もない。私も姉妹と一緒に悲鳴を上げながら縮こまる。
 眼で見、耳で聴く平穏と怪異の慄然たるコントラストに総毛立つ体験。ホラー映画かくあるべし。

○聴きどころ
 スタンド能力を発動しているようにしか見えないMAMA


○総評
 これは怖い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 デル・トロ監督繋がりで、『パンズ・ラビリンス』をホラー方向に全振りしたような感じ。
 あと、知的エリートを演じているのしか見たことがなかったジェシカ・チャスティンがパンク娘を演じているのが物凄く新鮮で良かった。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響(センターレス6.1ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
ECLIPSE TD316SWMK2



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