また強烈に強力なのが出てきたな。
AURALiC’s New Bundle Of Goodies – AudioStream
AURALiCは機能全部入りのARIESでネットワークオーディオプレーヤーのプラットフォームを完成させ、続くARIES MINIで鮮烈な価格を提示し、そしてこのALTAIRが登場した。とりあえずアリエスやらベガやらアルタイルやら、AURALiCは機器の名前のセンスが素晴らしい。
ALTAIRは端的に言って、AURALiCのネットワークトランスポートであるARIESとUSB DACであるVEGAを融合させた感じの製品である。
DACを積んでいるので、製品ジャンルとしては「USB入力搭載ネットワークオーディオプレーヤー」ということになる。
AURALiCはALTAIRを「ARIESやVEGAを置き換えるのではない、まったく新しい製品ライン」としている。ま、実際に市場に出て来れば被る部分も大きいとは思うが。
今時のデジタルファイル再生機器として、機能はこれでもかと言うほどてんこ盛り。
せっかくなので公式HPのSpecificationをそのまま引用する。
Streaming Inputs
Network shared folder
USB Drive
Internal Music Storage**
uPnP/DLNA Media Server
TIDAL and Qobuz streaming
Internet Radio
AirPlay
Bluetooth
Songcast
RoonReady
Digital Inputs
1*AES/EBU
1*Coaxial
1*Toslink
1*USB device to computer
2*USB host to storage and DAC
1*RJ45 Gigabit Ethernet
1*802.11b/g/n/ac Tri-Band WiFi
Analog Outputs
1*Balanced XLR(output impedance 10ohm)
1*Single-ended RCA(output impedance 50ohm)
1*6.35mm headphone Jack (output impedance 5ohm)
Supported File Formats
AAC, AIFF, ALAC, APE, DIFF, DSF, FLAC,
MP3, OGG, WAV, WV and WMA
Supported Digital Formats
All PCM from 44.1KS/s to 384KS/s in 32Bit***
DSD64, DSD128, DSD256**
ARIESと同じプラットフォームなのだから、当たり前のようにOpenHomeに対応し、RoonReadyにも対応する。
DAC一体型よりもトランスポートでの実装が先行したRoonReadyだが、ここに来てようやく「最初からRoonReadyのプレーヤー」が登場することになる。やっぱり一体型であることのメリットも大きいと思うのである。
あと、海外のメディアでもあまり注目されている様子がないのだが、ARIESには接続したUSBストレージやネットワークドライブ、あるいは内蔵ストレージの音源に対して機能する「Lightning Server」というサーバーソフトがビルトインされている。これは「フロントパネルにUSBメモリーを挿せば中身の音源を再生できます」なんてのとは次元の違う機能であり、例えばUSB HDDを接続するだけでARIESが完璧なミュージックサーバーとして使えることを意味する。
もっと注目されるべき。
さらに新機能として、音源のデータをメモリーに完全にキャッシュしてから再生できるようになった。これにより音質の向上に寄与するとのこと。
ちなみにこの機能はARIES(無印)にもアップデートで搭載されるそうだ。
ところで、私はこの手の「USB入力搭載ネットワークオーディオプレーヤー」という製品ジャンルに対し、基本的に「いさぎよく一つに絞ればいいのに」との思いを持っている。
ただし、RoonReadyに対応しているとすれば話は別だ。
RoonReadyプレーヤーとして使おうが、普通にUSB DACとして使おうが、Roonから見れば同じく「Output」。どちらの場合でも、ユーザビリティはあくまでもRoonとして統合されている。Roonと組み合わせて使う限り機能も操作感も限りなく同一であり、ユーザーはそれこそ「光デジタルか同軸デジタルか」と同じレベルでLANとUSBを選択できるようになる。
もちろん、AURALiC自身が磨き上げてきたLightning DSを使ってコントロールしようと思えば、必然的にネットワーク接続ということになるが。個人的にはLightning DSとRoonを「どっちも使う」ために、ネットワーク接続を推したいところだ。
で、肝心のお値段。
リニアパワーサプライもついて、1899ドル。
ひゃあ。
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