0.1の壁
23キロの黒い箱。
設置はブビンガ・ラックのベースをボードとして使い、アルミ合金製インシュレーターで四点支持。
三点支持か四点支持かで迷ったが、ウーファーユニットが背面対向配置という本機の性格上、三点支持だと色々とバランスが崩れるような……そんな気がして四点支持。
TD316SWMK2はウーファー径16センチと、サブウーファーとしてはかなり小さい。とはいえ、2発合わせれば雑な計算で22センチそこそこに相当し、Sapphireの20センチウーファーよりは大きいということになる。
置き場所は事前の無駄に時間をかけまくった検討の結果、向かって左側、SapphireとGTラックの間に収まった。片方のユニットに対してGTラックが壁のように立ち塞がるのが気になるが、これ以上の場所が思い付かない。普通の一発ウーファーならこんなことを考えずに済むのだが、致し方なし。とにかく、壁の近くに置くよりはマシだと思いたい。
詳細な数値は【システムまとめ】を参照。
ことサブウーファーに関しては自宅試聴ができるはずもなく、候補の絞り込みはだいたい勘。
低音の量より質、DynaudioとNmodeのスピードを阻害しないサブウーファーということを考えると、選択肢はあまり多くなかった。先立つものもね……
それにしても、想像以上にサブウーファーの情報が少なくて困ってしまった。
ちなみに、SC-LX85で自動音場補正をかけると、私の再生環境ではサラウンドバックも含めてすべてのスピーカーがLarge判定。そもそもの時点で、本来再生すべき帯域をサブウーファーに投げなければいけないようなシステムではない。サブウーファーは真にLFEのみを担当することになる。
AVアンプの設定で、サブウーファーがない場合はLFEがフロントに割り当てられるため、一応今まででも「LFEが出ていない」ということはなかった。そこにサブウーファーを加えてLFEを専門に担当させることで、はたして映像音響はどのように変化するのか。
論より体験、とにかく聴くのが一番だ。
まずいくつかのタイトルで試した結果、明確な効果を感じるためにはサブウーファーのボリュームを七割まで上げる必要があった。
(ピュア)オーディオをやっている身からすれば、アンプのボリュームが五割を越えるなんてことは限りなく稀。七割というのはどう考えても尋常ではない。
しかし、私のいつもの音量で、なおかつSapphireが担当していた時以上に意味ある低音を再生するには、そこまでボリュームを上げる必要があったことは事実。
そして幸いなことに、TD316SWMK2はそんな条件でもへこたれることがなかった。
それだけでも大したもんだ。
あとは片っ端から聴いていくのみ。
ECLIPSE TD316SWMK2 導入編
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