画質:13
音質:8
(評価の詳細についてはこの記事を参照)
映像:AVC
音声:リニアPCM 5.1ch 24bit
○画質
前作『おおかみこどもの雨と雪』に比べればだいぶディテール路線の画風になっている。
背景から何から描き込みは増え、画面効果もだいぶリッチになった。そのぶん、バンディングの発生を制御できなくなったようで、前作や『時をかける少女』のような完璧さはない。
それでもデジタル制作のアニメとして極めて高品質であることに変わりはない。空気を介在させずに映像を覗き込むようなダイレクト感を存分に味わえる。
○見どころ
闘技場的な建物を見下ろすシーン
くじら
○音質
アクション……アクション!? が結構な割合を占める本作は、音でもきちんと躍動感を表現すべく、マルチチャンネルをしっかりと活用している。アクションシーン以外でも、渋谷の雑踏などはかなり現実に即した臨場感を実現できている。
が、残念ながら致命的に音の威力が足りない。余りにもおとなしすぎる。もっとこう、本気で聴く者を殺しにかかってくるような容赦ない音をこさえても罰は当たらんと思うが。
あとはダイアローグが時折妙に遠くから聞こえてきたり、あまりバランスがよろしくない。とはいえ、アニメらしからぬ自然な声の質感はなかなか得難く、心地良い。
○聴きどころ
稽古しながら時が流れる
○総評
相変わらずクオリティは盤石。画も音も豪華なアニメ映画である。
話的には着地点がおぼつかず、ただただ説教臭さだけが残ったような気がしないでもない。純粋に映像作品として楽しめるのは間違いないが。
あと、監督のせいh……嗜好をもはや隠しすらしなくなったのにはちょっと笑った。老けた途端に色々と盛り下がったのはそのせいか。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
OPPO BDP-103
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響(センターレス6.0ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
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【BDレビュー】第306回『バケモノの子』
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