exaSound PlayPoint

 元々、PlayPointはすンごく多機能なネットワークオーディオトランスポートであり、数少ないRoonReadyプレーヤーの一つだった。
 MPDとしても使えるとはいえ、基本はあくまで「プレーヤー」である。

 それがアップデートでサーバーの機能を得て、「ミュージックサーバー」としても使えるようになった。
 ちなみに単体Roon Serverも製品ジャンルとしては「ミュージックサーバー」となる。

exaSound News :: Firmware Update 8 and 9

 要するにUPnP/OpenHome用のサーバーソフトをビルトインして、本体に繋げたUSBストレージの音源をUPnP/OpenHomeのシステムで再生・配信できるようになった。「サーバー」と「プレーヤー」の機能を併せ持つのが「ミュージックサーバー」である。
 このサーバーソフトのナビゲーションツリーといった詳細まではわからないが、発想としてはAURALiC ARIESシリーズにビルトインされている「LightningServer」と共通する。ARIESの中のLightningServerは純粋にサーバーソフトとしても素晴らしい出来。


 加えて、ちょっと凄いのが、Roon Serverにもなるということ。Linuxベースの単体Roon ServerとしてはAntipodes DX Music Serverに続く。RoonReadyプレーヤーであると同時にRoon Serverであるという点でも同じ。PlayPointはストレージ内蔵しないけど。

 なお、Roon ServerはRoonの「Core」が動いているので、これ一台があれば、RoonReadyプレーヤーを別に用意する必要はない。ただUSB DACと繋ぐだけでいい。
 逆に、ある製品がRoon Serverになるのなら、「Output(RoonBridge)」も持っているのでRoonReadyプレーヤーとしても使用可能、ということになる。もちろん、その場合はまた別にCoreが動くRoon Serverが必要になるが。

Roon Serverの重要性――RoonReadyを本当に活かすために必要なもの

 それにしても、Antipodes DX Music Serverといい、PlayPointといい、Roon Serverを名乗るからには、よほど強力なCPUを積んでいるのだろうか。あるいは、実際にはそれなりのCPUでも意外に何とかなったりするのだろうか? どこかで限界が来るにしても。
 いずれにせよ、ただ「Coreが動くでのRoon Serverです」というだけで、ガタガタな挙動のものを知らんぷりで提示するようなことはしてほしくない。

 もっとも、私の経験上、少なくともPlayPointについては大丈夫だと思うが。

 とりあえず国内投入は決まっているようなので、早く入ってこないかな。
 楽しみだ。



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