前日:天明5年1月16日/平成31年2月24日


天明5年1月17日(新暦換算:2月25日)

秋田県湯沢市 湯沢の町中 → 柳田




 十七日。柳田の里に行く。門にさした何かの木に、鶯が留まり歩くのが珍しく、

また花の 咲ぬを恨み 鶯の をのれとくるふ こころとをしれ。



 というわけで、柳田→岩崎→湯沢→柳田という具合に、真澄は柳田に帰ってきた。例によって草彅氏の家に厄介になっていると思われる。

 それにしても、もう鶯か。春は近い。



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●『齶田濃刈寢』本文・参考文献

『秋田叢書 別集 第4』 秋田叢書刊行会, 1932
『菅江真澄遊覧記1』 内田武志・宮本常一編訳, 東洋文庫, 1965

記事中の【見出し】は『秋田叢書』にあるものをそのまま使っている



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翌日:天明5年1月18日/平成31年2月26日



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初めて秋田の地を踏んだ菅江真澄と歩く、234年後のリアルタイム追想行脚

『菅江真澄と歩く 二百年後の勝地臨毫 出羽国雄勝郡』
江戸時代後期の紀行家・菅江真澄の描いた絵を辿り、秋田の県南を旅した紀行文


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