【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/20初出の記事を更新・追記】
【BDレビュー】第287回『Chappie / チャッピー』 北米盤
画質:7 (HD環境・BDと同じ土俵での暫定評価:12)
音質:14
(評価の詳細についてはこの記事を参照)
映像:HEVC 5K/HD撮影・4Kマスター
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:中 オブジェクト効果:中
○画質
BDと変わらず超高品質である一方、BDからの向上があまり感じられない。
そもそもBDの時点で、良好なシーンの解像感については極まった印象があったので、もはやフルHDプロジェクターではこれ以上の向上を映し出すのは不可能なのだろう。この辺はリアル4Kディスプレイを入れてからでないと評価のしようがない。
解像感以外の点では高輝度部分で白飛びに至るまでの階調がほんのりと粘るようになっており、質感表現でわずかながら向上が見られる。
【4K/HDR環境での追記】
やはりBDが良すぎたせいもあって、さしたる向上が感じられない。HDRの恩恵があまり感じられないのも痛い。
画質の絶対値が優れていることは間違いないにしても、「BDとは次元の違うUHD BD」としては……どうなんだろう。SPEは本作でBDとUHD BDの違いを紹介しているけれど……
○見どころ
チャッピー
○音質
オブジェクト効果云々以前に、DTS-HD Master Audio 7.1ch収録のBD(音質評価:13)に比べて明らかに威力/音圧が増している。チャンネルベースの時点で傑出した完成度だったために、音質評価のプラスは主にこの部分である。いいぞもっとやれ。
空高く上昇した後拡散投下されるクラスター爆弾やムース飛翔など、上方向が意識される部分で的確にトップスピーカーが活用されている。ダイ・アントワードの音楽も要所要所で積極的に、面白おかしく割り振られている。
とはいえトップスピーカーが放つ威力はそれほどでもないため、グラウンドレベルの音に埋もれてしまいがち。
○聴きどころ
ムース
○総評
ギャングスタ・ロボット・ナンバーワンだと思って笑ながら見ていたらあっという間に攻殻機動隊の地平を走り抜けていった、個人的には『第9地区』と並ぶ大傑作。
この監督はやはり撮りたいものを撮りたいように撮ってナンボのようである。『エリジウム』は忘れよう。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
Panasonic DMP-UB90
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
→LG OLED55BP6
・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2
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