画質:11
音質:13
映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 7.1ch
○画質
ポストHD、あるいは4Kレディ時代における“普通の”画。
すなわち、HD時代における超高画質。
画質はシーンによって全体的にムラがあるものの、ピタリとハマるシーンでは恐るべき解像感と実体感が画面に映し出される。情報量の不足はまったくなし。
粒状感でもって見かけの情報量を増やすということもない。パッと見、あれこれと考える必要なく素直に「高画質!」と感動し得る。
チャッピーに偽物感がまるでしない。
○見どころ
チャッピーとギャングファッション
スリケンを投げるチャッピー
○音質
最初と最後を除き、映画の大部分をアクションではなくドラマが占めているため、音響的に派手な映画かと言われれば必ずしもそうではない。
しかし、その最初の時点で、あるいは中盤の銃撃訓練シーンで、本作の音響がダイナミズムにおいても妥協のないことが分かる。クライマックスのアクションシーンでは、溜まりに溜まった鬱憤を吹き飛ばしてあまりある凄まじい音響をとことん味わうことができる。
チャッピーの駆動音や電子音声などの細かい部分も実に芸達者。機械の体を持った知性の存在を強く印象付ける。
特徴的な(?)音楽もマルチチャンネルをしっかり生かして各シーンに花を添えている。
総じて非常に完成度が高い。
○聴きどころ
対二足戦車
○総評
エリジウムはいったい何だったんだと思うくらいの快作。
舞台や展開からして第9地区を強烈に想起させるが、監督の撮りたい映画というのがつまるところこういうものなのだろう。
それにしても、ニール・ブロムカンプという監督は「人間ではない人型」のアクションを撮ると人が変わったように生き生きするようだ。エリジウムがイマイチだった最大の理由がここにある気がする。「強化外骨格を装着した人間」と「人型ロボット」じゃあ画面の躍動感がまるで違うもの。
BDとしてのクオリティも文句なし。
ちなみに北米盤ではきちんとアメリカがちぎれる。
エイリアンの新作も楽しみだ。
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
OPPO BDP-103
・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
・音響(センターレス6.0ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
【BDレビュー】総まとめ
【BDレビュー】第287回『Chappie / チャッピー』 北米盤
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