【4K/HDR環境の導入に伴い、2016/11/06初出の記事を更新・追記】



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【BDレビュー】第26回『インデペンデンス・デイ』


画質:7 (HD環境・BDと同じ土俵での暫定評価:9)
音質:13
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:HEVC 旧作のUHD BD化なので4Kリマスターと信じたい
音声:DTS:X トップスピーカーの活用:大 オブジェクト効果:大


○画質
 順当な向上。
 解像感はさほど変化ないものの情報量は増し、ディテールが目に見て増している。素の情報量が増したおかげでフィルムグレインもより自然に見ていられる。
 今回のUHD BD化で最も重要なのは色味の変化。BDと比べると明らかに赤みが減っているのがわかる。今まで散々赤みの強いBDを見てきたので、赤みが減ることによって自然に感じられるかと言えばまた微妙だが、おそらくフィルム本来の色合いはこっちなのだろう。
 チェックメイトからの爆炎はピーク輝度が向上しつつグラデーションも緻密なまま保たれており、HDR的な凄みが端的にわかるシーンとなっている。
 ただ、まぁ、時代的な限界は当然あり、「コレが4Kの超高画質だ!」と言うには少々厳しい気がする。

【4K/HDR環境での追記】
 解像感は甘いしノイズも出る。
 しかしBDでは見えなかった光やディテールが見えることも確か。
 諸々の爆発では輝度が高まると同時に白飛びが軽減されており、HDRの効果はそれなりにある。そしてやはりBDと比べると全体的に赤が控えめになっている。
 大甘に見て7点。

○見どころ
 チェックメイト


○音質
 DTS-HD Master Audio 5.1ch収録のBD版(音質評価:12)に比べて、空間構築の緻密さの点ではっきりと向上が感じられる。
 本作は「プライベート・ライアン以前」の映画音響の精華のようなもので、重厚さをベースにした包囲感は既に完成されている。そこにDTS:Xリミックスのおかげで明瞭な移動感が付加され、敵主砲で舞い散る瓦礫の音はより克明さを増した。
 音楽と効果音はともにトップスピーカーからも朗々と、明確な意図を伴って鳴り渡る。
 さして新しくない作品のオブジェクトベースオーディオ化という点で、ひとつの指標となり得る出来だと思われる。

○聴きどころ
 チェックメイト
 パラシュートは付いてっかー!?


○総評
 DMP-UB90のプレゼントの片割れ。
 映像は4K、音声はオブジェクトベース。
 もうこれ以上のパッケージはあるまい。
 家庭におけるインデペンデンス・デイ、完成である。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC
→LG OLED55BP6

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2



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