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※この記事はFAN AKITAプロジェクトページ「活動報告」への投稿と同内容です
小町ゆかりの地「真澄と歩く」出版プロジェクト – FAN AKITA
江戸時代の紀行家・菅江真澄(すがえますみ)が残した文章と絵をもとに、秋田県雄勝郡を歩いた彼の足跡を辿り、その行程を綴った紀行文を本にするプロジェクトです。
菅江真澄と歩く
二百年後の勝地臨毫 出羽国雄勝郡
第九章
「馨る女神の御膝元」
『雪の出羽路 雄勝郡』第二巻は湯沢市の山田・松岡を中心とした絵図が収録されています。
その中の一枚は単に「松岡郷」とだけ書かれた山の絵ですが、はたしてこの山が何なのか、ということは問題になりませんでした。
松岡といえば「白山」。白山といえば松岡。もはや説明不要の松岡のシンボル、白山の絵です。
白山は『雪の出羽路 雄勝郡』の中にも数多くの記述が残され、「菊理媛」の座す山頂の白山神社は今も地域の人から篤く信仰されています。
『雪の出羽路 雄勝郡』には「松岡七不思議」といった実に興味深い物語に加え、松岡の諸相が満遍なく記されており、『勝地臨毫 出羽国雄勝郡』第二巻の絵もそれに準じます。
今なお使われている農業用水用の溜池が描かれていたり、
使われなくなって久しい古道に佇む「蟾蜍岩」が描かれていたり。
この岩がなぜ「蟾蜍」=「ひきがえる」と呼ばれるのかについては、以前訪れた栗駒山での出来事が重要な示唆を与えてくれました。
また、松岡にはかつて「湯澤銀」と呼ばれる良質な銀を産した「松岡鉱山」があり、それについての言及もなされています。さらに真澄の記述に基づいて松岡鉱山について追った結果、お隣の羽後町で興味深いお話が聴けたことなど、数多くの発見もありました。
山田・松岡に色濃く残る歴史の面影は、是非、完成した本の中でお確かめください。
【菅江真澄紀行文・本編紹介】第九章「馨る女神の御膝元」
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