BDエクスペンダブルズ大集合
家族のような安心感


画質:9
音質:14


映像:AVC
音声:Dolby Atmos
20141204-9


○画質
 端的に言って、高画質である。
 エクスペンダブルズのくせに高画質である。
 前作のいじくり回した挙句劣化した画とは大違いで、きれいさっぱり汚れが取り除かれて清涼になった、今風の切れ上がる解像感を備えた画となっている。“グレインをまぶして感覚的な情報量をブーストする”という手法を用いず、最近の映画らしい“純粋に撮影された情報量でもって勝負する”という方向と言えよう。
 これは『ローン・サバイバー』のレビューでも書いたことだが、無闇に演出として映像を汚すよりも、ありったけの情報量で、ただ在るものを在るがままに映し出すほうが凄みが出るように思うのは私だけだろうか。実際にその方が、消耗品軍団と若手チームの顔面に刻み込まれた戦歴の差が容赦なく浮かび上がる。
 が、スカウトのために夜を走るシーンでは夜空に露骨なバンディングが生じている。そこだけマイナス。

○見どころ
 皺
 鉄火


○音質
 Dolby Atmos収録。
 が、上記の通り再生環境がないので視聴はドルビーTRUEHD 7.1chとなる。
 単純な力押しの感があった一作目、銃弾と音数が激増した二作目と比べると、本作は空間、特に縦方向の表現に注力している。Dolby Atmosという方式が採用されたことも、本作のそうした音作りに少なからず影響を与えているように思う。ヘリとの攻防、建物の上下階を駆使して戦う展開の多さも音響に多彩さを与えている。
 現に、Dolby Atmosの再生でなくても上下方向の情報量は明らかに増している。前作に比べると絶対的な音数、もとい銃撃の密度は少々劣り、火砲の威力は同程度、空間表現で勝る。結果として、音質の評点としては前作と同じにしてある。
 が、前述のとおりこの評価はドルビーTRUEHD 7.1chで視聴したものであり、Dolby Atmosで真価を発揮させた状態でどのようなことになるのかは想像できない。よってプラスアルファとした。
 言うまでもないことだが、精緻に構築された映画音響をきちんとしたマルチチャンネル環境で再生すれば、別にDolby Atmosでなかろうと上下方向の情報量は大いに出すことが可能である。そのうえで、Dolby Atmosがどのような向上をもたらすのかが楽しみで仕方がない。

【追記】
 Pioneer SC-LX59とECLIPSE TD307MK2Aの導入に伴いDolby Atmosで聴いた。
 参照:Dolby Atmosのソフトを片っ端から聴く

○聴きどころ
 火花と血肉が散るすべての場面
 

○総評
 「真正面から突っ込んでいってブッ潰す? 85年ならそれでもよかったけど、もうそんな時代じゃないでしょ」的な台詞が作中にあった。エクスペンダブルズらしからぬテクニカルな作戦が遂行されるシーンがあった。が、最後の最後は剥き出しの暴力で相手を粉砕するといういつもの展開になる。それがたまらなく愛しい。一作目・二作目に比べて脚本が丹念というか丁寧になり、“溜め”の部分が大きくなったおかげで、クライマックスの爆発力は過去最高となった。
 画も音も過去最高潮の出来映えであり、Dolby Atmosでのさらなる飛躍を今後の楽しみとしたい。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2



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