*

【BDレビュー】第350回『グレートウォール』 【Dolby Atmos】

同時にUHD BDが出ている作品のBDを評価するのはいささか心苦しいのだが、まぁ。


画質:13
音質:13
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:AVC 3.4K/6.5K撮影・4Kマスター
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:大 オブジェクト効果:大


○画質
 見事。
 きりりとシャープ、情報量豊か、暗いとちょい荒れるシーンもあるけれど、全体的に極めて高水準の画が続く。
 俳優のクローズアップもさることながら、様々な小道具、特に「鎧」の描写が素晴らしく、長城の上を色とりどりの鎧に身を包んだ大軍が行き交う様は情報量の洪水である。地の果てより雲霞の如く襲い掛かるトウテツ(本作においては頭部に饕餮文らしき複雑な意匠を持つ四足歩行の怪物)と激突する最中でも終始画面は清廉さを保ち、スモークが多用されるシーンでも夜闇が多用されるシーンでも解像感は高止まりしている。
 先述の鎧をはじめとして鮮やかな色彩表現が随所に見られ、特に都の煌びやかな様はHDRでさらなる輝きを放つものと思われる。
 UHD BDで見直したくなる画だった。

○見どころ
 鎧


○音質
 気取らず、出し惜しみせず、とにかく映像だけでなく音でも楽しませようという意図をふんだんに感じる音。
 大地を震わせてやってくるトウテツの群れに膨大な数の弓矢・投石が繰り出される合戦シーンは音数・威力ともに期待を裏切らないスペクタクルを提供する。豪快に鳴る音楽も素晴らしい。
 トップスピーカーは効果音と音楽の両方でフル活用されている。終盤の「地下から頭上を見上げるシーン」では、『アメイジング・スパイダーマン2』の空から降り注ぐグリーンゴブリンの狂笑をも越える強烈な威力と存在感が頭上から放たれる。これはいい。
 巨大なスケール感だけでなく細やかな音の積み重ねや移動も精緻に表現されており、オブジェクトオーディオの甲斐もあって戦闘の怒号はぐるんぐるんと切れ目なく空間を駆け巡る。
 血沸き肉踊る素晴らしい音だ。

○聴きどころ
 戦闘シーン全般


○総評
 頭を空にすれば、細かいことは抜きにして大いに目と耳を喜ばせるに足る娯楽映画だと思う。逆にあれこれ言い出すときりがない。
 AV的なクオリティは非常に素晴らしいので、UHD BDにも大いに期待できる。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DMP-UB90

・映像
Victor DLA-X30

・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
Nmode X-PM7(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)



【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトベースシアターへの道・まとめ

【BDレビュー】総まとめ

【UHD BDレビュー】総まとめ

【レビュー】 視た・聴いた・使った・紹介した機器のまとめ 【インプレッション】

スポンサーリンク


関連記事

【ネットワークオーディオ】レスポンス最速のコントロールアプリは?

 ※この記事のデータ等は2012年2月28日時点のものです 速さは大事である。 もちろん、ネ

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第231回『紅の豚』

画質:9 AVC ラピュタ以降、耳をすませばで、ジブリにおけるフィルム作品のBD化は完成された

記事を読む

Roon 1.2の色々とRoon Bridge

 Roonが1.2になって色んな部分が変わり、色んな機能が追加されたが、普通に使うだけなら大して気に

記事を読む

【Munich HIGH END 2017】Dynaudio Special Forty

Dynaudio Special Forty https://youtu.be/zJ9aE-C

記事を読む

【BDレビュー】第344回『ももへの手紙』

画質:10 音質:10 (評価の詳細についてはこの記事を参照) 映像:AVC 音

記事を読む

Roon 1.3のプレビュー

Coming over the hill: the monstrous Roon 1.3 - DAR

記事を読む

【BDレビュー】 第236回『ジャンゴ 繋がれざる者』

色んな意味で期待を裏切らない監督に拍手喝采 画質:9 音質:12 映像はAVC、

記事を読む

【レビュー】SOtM sMS-1000SQ Windows Edition 外観・仕様編 【Roon Server】

 RoonReady立ち上げの最初期から、Antipodes Audio DX Music Serv

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第224回『獣兵衛忍風帖』

BD化されていたという事実を三か月も見過ごしていたとは……不覚! 画質:9 音質:6

記事を読む

【ハイレゾ音源備忘録】Kygo / Kids in Love

・アーティスト / アルバムタイトル Kygo / Kids in Love

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

なぜハイレゾ音源を買うのか

 音がいいから、ではない。  私が「ハイレゾ」と言う時は

【UHD BDレビュー】第47回『トランスフォーマー/最後の騎士王』 英国盤 【Dolby Atmos】

画質:10 音質:14 (評価の詳細についてはこの記事

SFORZATO流「ネットワークプレーヤーの使いこなし」が掲載されたので

 我が身を振り返ってみた。 Netwok Audioについて

Bricasti Design M12 / M1 SE mk2のLAN入力がPCM 384kHz/24bit・DSD 5.6MHzに対応

M12およびM1 Special Edition mk2仕様変更のご案

ついに日本でロスレス音楽ストリーミングサービス「Deezer HiFi」が開始

日本初、ロスレス音楽ストリーミング「Deezer HiFi」開始。3,

【レビュー】日本テレガートナー M12 GOLD SWITCH

 魔境深淵注意。  みんなおこらずに楽しく読んでね。

【ハイレゾ音源備忘録】Nicogi / DigiFi No.28付録音源

・アーティスト / アルバムタイトル Nicogi /

「自分の音源ライブラリ」の未来

 言の葉の穴を本格的に始めてまだ間もない頃、こんな記事を書いた。

【Dolby Atmos/DTS:X】オブジェクトオーディオの威力を実感できるタイトル10選・2017年版

 せっかく、「さらなるサラウンド体験のために天井にスピーカーを付ける」

【BDレビュー】第353回『パトリオット・デイ』

 日本ではUHD BDが発売されないという悲劇。 https

LUMIN AppがiPad Pro 12.9インチにネイティブ対応

コントロールアプリのiPad Pro 12.9インチへの対応状況

【BDレビュー】第352回『バーニング・オーシャン』 【Dolby Atmos】

 日本ではUHD BDが出ないという悲劇。 https://

LINN KLIMAX DS/3・DSM/2(Katalyst DAC搭載モデル)がDSDの再生に対応

LINN FORUMS  LINN DSのファームウェア、Dav

WaversaSystems WCORE(Roon Server)

WCORE開発完了 - WaversaSystems  要は

【BDレビュー】第351回『ハードコア』

 一人称視点のアレ。 https://www.youtube.c

UHD BD化を待ち望む作品10選・2017年末版

BD化を待ち望む作品10選  未だBD化されていない作品も多いと

【UHD BDレビュー】第46回『スパイダーマン:ホームカミング』 英国盤 【Dolby Atmos】

画質:6 音質:7 (評価の詳細についてはこの記事を参

【UHD BDレビュー】第45回『ベイビー・ドライバー』 英国盤 【Dolby Atmos】

画質:7 音質:12 (評価の詳細についてはこの記事を

【BDレビュー】第350回『グレートウォール』 【Dolby Atmos】

同時にUHD BDが出ている作品のBDを評価するのはいささか心苦しいの

【BDレビュー】第349回『キング・アーサー』(ガイ・リッチー監督/2017年) 【Dolby Atmos】

同時にUHD BDが出ている作品のBDを評価するのはいささか心苦しいの

→もっと見る

PAGE TOP ↑