色んな意味で期待を裏切らない監督に拍手喝采


画質:9 音質:12


映像はAVC、音声はDTS-HDMAの5.1ch

画質について。
可もなく不可もなく。
フィルムならではのグレインを残した硬質な画で、俳優のアップのシーンには見る者を唸らせる力がある。暗部にノイズがざわつくこともなく、総じてS/Nの高さとフィルムの空気感がうまく同居している。
情報量的に不満を覚えることはないが、インフレが続く昨今のBDシーンと比べるとそれほどでもない。BD黎明期から考えれば凄い時代になったもんだ。
夕陽にシルエットが翳るような抒情的シーンは大いに美しい。汚らしく惨たらしい場面が多い本作において、逆光のシーンは数少ない見目麗しさを存分に発揮している。
見どころ:
監督
「我慢できなかった」からの一連の大立ち回り

音質について。
「声以外の音も再現するダイアローグ」が実現されており、10以上の評価は確定。
冒頭、胡散臭いドイツ人医師(自称)の問いかけに答えるジャンゴのダイアローグは必聴必至。
繊細なダイアローグに比べると、BGMは細やかな職人芸ではなく力技でゴリゴリ攻めてくる感じ。特にBGM。わざと派手に音を響かせて古臭さ……もとい古き良き大仰さを演出している。音質云々というより、使い方が抜群に巧い。
効果音、特に銃声はバリエーション豊富で芸達者。威力は十分、マルチチャンネルの活用も申し分なし。いろんな銃が自由闊達に歌い、物語に赤い花を添えている。
聴きどころ:
冒頭のやり取り
監督
「我慢できなかった」からの一連の大立ち回り


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