*

【BDレビュー】 第194回『ワイルド・スピード クアドリロジー』

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

『ワイルド・スピード』 画質:7 音質:8
『ワイルド・スピード X2』 画質:7 音質:8
『ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT』 画質:9 音質:8
『ワイルド・スピード MAX』 画質:9 音質:9

映像は四作品ともVC-1、音声は三作目を除きDTS-HDMAの24bit、三作目のみDTSオンリー

画質について。
一作目と二作目はフィルム撮り最末期の作品。終始赤茶けた色彩とぎらついた色彩が全編を覆う。年代的に期待されるレベルの解像感や情報量は備えておらず、むしろ80年代後半~90年代前半的な雰囲気の映像と言える。暗部のノイズはそれなりに抑えられているが、やはり絶対的な情報量不足には変わりない。
三作目と四作目はフィルムからデジタル撮りに変わり、不満があった情報量不足は一挙に解消される。いかにも2000年後半のアクション映画らしいカリカリの画で、フィルム時代に比べて色彩も随分と豊富になっている。
三作目に関して言えば、画質的には大幅に進化したものの被写体が日本(謎の)ということで、画質的には良くても映像的にはちっとも美しくないというあたりが物悲しい。東京の高校生活恐ろしすぎだろと。時折暗いシーンで急に甘さを見せるのが少々気になる。
映像のビットレートは既に全然気にしていないしまさかとは思うが、一作目二作目三作目はHDDVD時代のマスターを流用してるんじゃ……
四作目はさすがに手慣れたもので、深く濃くディティールに溢れた映像で、近作の中でも高水準をいく。主人公コンビのツラの迫力も過去最高。ここまでくると、暗部にざらつきを残しているのはもはや意図的なものだろう。
フィルムからデジタルへの変遷も含め、尻上がりに画質が良くなっていく好例と言える。
見どころ:
ブライアンのヒゲ面
ビン・ディーゼルのハゲ頭

音質について。
全作品通じて音がでかすぎる。
アンプを変えたというのも理由の一つだろうが、録音時点での音量がとにかくでかすぎて面食らってしまった。
音がでかすぎるだけならまだいいのだが、ランボー最後の戦場やプライベートライアンのようにダイナミックレンジも極大に確保されているわけでもなく、車に乗って走り出した瞬間にあらゆる音が音圧上限いっぱいに高止まりする印象であり、轟音の中の機微を楽しむような余裕が全くなかった。マルチチャンネルの活用としては、カメラワークに伴って車の走行音が前後左右に走り抜けていくという基本以外では、BGMのミックスと噴出するエンジン音くらいしかなく、音量の割にそれほど印象に残らなかった。それでも作品を重ねるにつれて徐々に音数と工夫が増えていったのも事実であり、手っ取り早く「全チャンネルから音が炸裂する!すげー!」的な感動を味わうにはもってこい。
私のせいぜい6畳そこらの視聴環境ではこれだけの音圧を吸収できず、音響的な魅力を見つけられなかったというのもあると思う。より広く、より防音に優れ、より大音量で満たせるような環境であれば大分印象が異なったものになるはず。
ちなみに三作目はDTSのロッシーのみという謎仕様だが、前述のとおり音がでかすぎるせいでロスレスとの違いがどうこうと言える状況ではなかった。
聴きどころ:
車全般



BDレビュー総まとめ

スポンサーリンク


関連記事

no image

【BDレビュー】 第169回『プレデターズ』

画質:9 音質:8 映像はAVC、音声はDTS-HDMAの24bit 画質について。

記事を読む

【TIAS2016】るんるん気分には程遠い

 たまには都会に出てこないと世の中の流れから取り残されるというわけで、久しぶりに東京インターナショナ

記事を読む

JPLAYを用いたPCのネットワークオーディオプレーヤー化・実践編

JPLAYを用いたPCのネットワークオーディオプレーヤー化  かねてから言っている通り、私

記事を読む

【インプレッション】逢瀬 AK4495S試作DAC 外観編

合同会社逢瀬 ブログ・AK4495S-DACのアップグレード検討中 何度もお伝えしており

記事を読む

B&W CM Series 2登場

 ますますすっきりしたデザインになった。  順当なシリーズ刷新。  どうやらCMシリーズ

記事を読む

【レビュー】 視た・聴いた・使った・紹介した機器のまとめ 【インプレッション】

 ただ埋もれていくだけというのも勿体ないのでまとめ記事。  メーカー/ブランドと機器。  基

記事を読む

【Dolby Atmos/DTS:X】スピーカーの配置③――劇場の実際から考える

 TOHOシネマズ日本橋のスクリーン8では、2ウェイの本格的な天井スピーカーが8~10ペア程度設置さ

記事を読む

CES2015の「Streamer」に見るネットワークオーディオプレーヤーの復権

 とある刺激的な記事。 11 Years of US CD Sales - stereop

記事を読む

no image

【BDレビュー】 第19回『カンフーハッスル』

御馬鹿で下品で愉快な映画。 スーパーカンフームービー。 少林サッカーから色んな意味で正統進化した

記事を読む

【BDレビュー】 第246回『エリジウム』

『第9地区』の監督の新作だってんなら……もう見るしかないでしょうよ 画質:13 音質

記事を読む

スポンサーリンク

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スポンサーリンク

【インプレッション】Playback Designs Merlot DAC 外観編

Playback Designs Merlot DAC - ナスペック

【菅江真澄紀行文・本編紹介】第一章「栗駒の心臓を御室に見る」

クラウドファンディングサービス「FAN AKITA」でプロジェクトを実

NetAudio vol.25で記事を執筆しました

 この手のおしらせはしばらく放置していたが、これからはマメにやっていこ

「FAN AKITA」のプロジェクトで目標金額を達成しました

小町ゆかりの地「真澄と歩く」出版プロジェクト - FAN AKITA

MQAのソフトウェアデコードって……

MQA Decoding Explained - Audio Stre

LUMINがRoon Readyになったような

 ん?  !?  常時起動の単体Roon Serv

3,000,000PVを達成しました

 言の葉の穴は2017年1月5日をもって3,000,000PV

canarino Fils × JCAT USBカードFEMTO

 canarino Filsの導入当初は、ちょいと思うところがあって、

TIDAL MASTERS with MQA

TIDAL MASTERS TIDAL is deliverin

Roon 1.3のプレビュー

Coming over the hill: the monstrous

言の葉の穴 2016-2017

 「言の葉の穴」読者の皆様、あけましておめでとうございます。  昨年

言の葉の穴 2016年のハイライト 創作・地元ネタ編

 もうすぐ終わるので振り返り。  オーディオだけではないのである。

言の葉の穴 2016年のハイライト オーディオ・ビジュアル編

「言の葉の穴」的2015年のAV関連ニュース10選  独断と

2016年の心残りその2 まだ見ぬOPPO Sonica DAC

OPPO Sonica DAC そして素晴らしいのは、この手の製

2016年の心残りその1 LUMIN、未だRoon Readyならず

Roon Ready、ネットワークオーディオ第五の矢  LU

2015年の心残りは2016年でどうなったのか

2015年の心残りその1 ESOTERIC N-05 紹介記事

【BDレビュー】第341回『帰ってきたヒトラー』

画質:8 音質:8 (評価の詳細についてはこの記事を参

シン・ゴジラのUHD BD

「シン・ゴジラ」が'17年3月22日BD/UHD BD化。初公開映像満

【BDレビュー】第340回『DOOM / ドゥーム』

画質:6.66 音質:13 (評価の詳細についてはこの

そのUHD BDは本当に4Kマスターなのか?

「4Kマスターではない」等のUHD BDについて 日本のアニメのUH

→もっと見る

PAGE TOP ↑