UHD BDまであと少し!

BDAのチェアマンであるVictor Matsuda氏は、今回のライセンス開始をふまえ、「2015年のホリデーシーズンに向け、複数の会社から製品のアナウンスが期待できる」と述べている。


静かに立ち上がる4K BD「UHD BD」。揃わぬ各社の思惑 – AV Watch

いつでも大手メーカーなら製品を出す準備が整っているのかと思いきや、実はさにあらず。1月のCESで試作機を展示したパナソニックは、レコーダの最上位機種をUHD BD対応とした高級機を用意する見込みだが、ソニーをはじめとする他メーカーは、製品開発の声を聞かない
ではパナソニックだけしか製品化できないのか? というと、サムスンはUHD BDのために専用LSIを開発しており、すでにサンプル品は動作しているという。おそらく、ドイツ・ベルリンで開催されるIFAには、その試作機が置かれるはずだ。
実際に発売されるタイミングとして、どちらが先になるかは今のところわからないが、すでに動作の実績があるパナソニックの方が、量産出荷は早いのではないかと見ている(ただし、サムスンは少量の初期出荷を行なうなどして発売日を前倒しすることがある)。
これ以外の計画は今のところ聞こえてきていない。“ソニーは?”という問いが聞こえてきそうだが、今のところUHD BDへの規格策定には協力するものの、事業としてはまだ態度を決めかねているという状況のようだ。


 えっ

なんとも寂しい状況だが、このような背景を考えると、映像系エンスージャストはパナソニックの高級レコーダに期待するほかないだろう。OPPO Digitalなどの独立系メーカーは、メディアテックのソリューションが安定するまで製品化は難しい。彼らが製品を出せるのは、はやくとも来夏、順当ならば来秋のCEDIAというイベントぐらいではないだろうか。


 あっ

ソニーグループの場合で言えば、ディスク製造に関してはUHD BDメディア生産の中心を担うことになるが、映像作品をUHD BDパッケージとして、どこまで本気で流通させるかは態度を決めかねているようだ
業界最大手のワーナーを含め、一通りUHD BDパッケージがリリースされることは間違いないものの、重要なことは「どこまで本気で流通させようとするか」だ。UHD BD対応プレーヤーの本格普及が来年以降ということも考えれば、その結論が見えてくるのはかなり先になると思う。


 ……

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 これが『最後の映像パッケージメディア』の門出なのか……