やる気のある内に早々と第一回。

記念すべき?第一回は父親たちの星条旗と硫黄島からの手紙、いわゆる硫黄島二部作を取り上げます。日本が外国映画で取り上げられるだけで大騒ぎするマスコミのおかげでご存知の方も多いでしょう。
なお、今後にも言えることですが、内容面についてはとやかく書きません。


父親たちの星条旗
画質8 音質8

硫黄島からの手紙
画質6 音質9


まず父親たちの星条旗。
映像コーデックはVC-1でビットレートは20Mbps前後。戦場等、情報量の多い場面では25くらいまで上がります。
音声はドルビーデジタルのみ、ビットレートは640kbps。いわゆるハイビットレートドルビーデジタルってヤツです。

なかなかの高画質です。モノクロ並に彩度を落した戦場と、決して鮮やかではない落ち着いた色調の非戦場の色の違いもしっかりと描き分けます。むしろその程度も出来なかったら次世代ディスクの価値はないですが。しかし、解像感にはとぼしい画作りです。まあ元々そういう画作りなのでしょうが。“不要なノイズ”は抑え切れてはいません。

音質はドルビーデジタルのみですが、これもなかなか高音質です。硫黄島からの手紙にも言えることですが、ダイナミックレンジがかなり大きく、台詞が小さいと思ってボリュームを上げると戦場の場面でたまげることになります。


次に硫黄島からの手紙。
映像コーデックはVC-1でビットレートは20Mbps前後。戦場等、情報量の多い場面では25くらいまで上がります。この辺は父親たちの星条旗と共通です。
音声はワーナー改心の証、ドルビーTRUEHDでの収録。ビットレートは1.5Mbps前後、戦場では2.5前後まで上がります。かなり低い数値ですが、ドルビーTRUEHDのメリットである収録段階でのビットレートは抑えられるということを活かした結果でしょうか。

画質はあまり褒められたものではありません。全体的な傾向としては前編と同様なのですが、場面によってはノイズが出すぎです。ノイズにも“圧縮に伴う不要なノイズ”と、“雰囲気や質感を出すための有用なノイズ”(いわゆるフィルムグレイン的なもの)の二種類がありますが、この作品のノイズについては完全に前者のものです。著しく映像の品位を損なっています。
元々ワーナーのソフトは画質悪いですが、いい加減何とかしてほしい。次に控える300まで画質悪かったら泣きます。

音質は非常に良好です。ドルビーTRUEHDの面目躍如ってところでしょうか。前編の音質にさらに磨きをかけた感じで、ダイナミックレンジが非常に広い。戦闘シーンも凄まじい迫力です。手持ちのプライベートライアンやブラックホークダウンのDVDと比べても、やはり次元が違います。



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