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【BDレビュー】 第110回『アイアンマン』

公開日: : 最終更新日:2013/12/15 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

○高画質ソフトの条件
実写の撮影時点で高画質→CGIとの合成時点で高画質→諸々ポスプロの時点で高画質→マスターとして完成した時点で高画質(→フィルム媒体なら保存状態で高画質→デジタルマスター作る時点で高画質)→きちんと愛情をもってエンコード

どれか一つでも欠けたらいかんのですよ。
画質も音質もエンコード以前の部分が大きすぎる。
元が悪けりゃどうしようもない。
クソを磨いたところで金にはならない。


画質:9 音質:6


映像はAVCでSPEらしい手馴れた不安の無いエンコード。
音声はドルビーTRUEHDの24bit。

画質について。
そんなにいい撮影機材使ってないな、というのが第一印象。
別に奇を衒ったわけでもない直球勝負の画作りなのに、あまりにも暗部の情報量が無さ過ぎる。これは明らかに“エンコード時に失われた”のではなく、“そもそも映っていない”と解釈するべきもの。目障りになるレベルではないものの、映像製作段階のものと思われる微小なノイズが暗部で常にざわついている。冒頭~の洞窟シーンに顕著。
明るい場面については一転して現代的高画質の鑑とも言うべき清廉な画質を実現しているが、超高画質というには程遠い。主として情報量不足の問題が終始つきまとう。近作の解像感志向の高画質ソフト(バイオ3、シューテムアップ等)に見られる圧倒的情報量&立体感は無く、かといって蜘蛛男3やアイ、ロボットのようにとてつもなく高いバランスで解像感と滑らかさがバランスしているというわけでもない。ただただ単純な情報量不足。グレインもどこか胡散臭い。
色々厳しい物言いをしたものの、総体としては十分高画質であると言える。ノイズも気にならずハイコントラスト、色彩も鮮やか。画質評価11以上を叩き出すソフトが素晴らしすぎるだけであって、これはこれで高画質の範疇に入ることは間違いない。個人的には不満たらたらだが。

音質について。
画質については一般的な基準なら高画質と呼べるものだが、残念ながら音質については褒められたものではない。むしろ「酷い」の一歩手前である。
とにかく圧倒的に音圧が低い。それでいて音数も圧倒的に少ない。音量を上げたところで根本的な解決にならず寂しいまま。
完全に音響が映像に負けている。それどころか、そもそも“映像として起きている事象に音が付いていない”ことが数多くある。画面では大爆発が起こっていながら何の音もしない、なんてことすらある。ひょっとしてひょっとしたらPS3がドルビーTRUEHDをきちんとデコードできてないんじゃないの?とすら思えるくらいにそんな場面が多い。
音圧と音数の問題を度外視しても、特にサラウンドやマルチチャンネルを生かしたサウンドデザインがなされているわけでもないし、残念ながら音質・音響面については全くの期待外れとしか言いようがない。



BDレビュー総まとめ

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