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【BDレビュー】第330回『ブレイド / ブレイド2 / ブレイド3』

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 なんだかんだ言って楽しく見ていたシリーズ。

画質:8
音質:9
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 6.1ch(1・3) DTS-HD Master Audio 7.1ch(2)

 シリーズを通してクオリティの変動が小さいので画質・音質は三作共通ということで。


○画質
 その名に恥じない鋭利かつ硬質な画。フィルム撮影らしい透明な空気感を湛え、良く沈んだ闇と怜悧な光沢が同居する。暗部諧調もいい具合に粘り、ブレイドのコスチュームは闇夜に在ってなお立体感を失わない。
 フィルムグレインもしっかり乗って解像感を底上げしている一方で、情報量的には限界があるため、暗部になればなるほどグレイニーを通り越してノイジーに転んでしまうシーンも散見される。特に2の下水道のシーンはかなり酷いことになっている。
 映像の質感は初代の時点で完成されている。毒々しくハイコントラストな色彩は破綻することなく鮮烈な表情を見せる。特に蒼褪めた照明の下で降り注ぐ血の雨の、おぞましくも艶めかしい様などは下手なホラー映画よりもぞっとしない。

○見どころ
 スピード感があるんだかないんだかよくわからないウェズリー・スナイプスのアクション
 何のために出てきたのかよくわからないドニー・イェン


○音質
 空間を切り裂く鋭利な効果音と、徹底活用されたマルチチャンネルが相互作用で火花を散らす。
 基本的にでかい敵が出てくることも過剰な火力の兵器が出てくることもない関係で、音それ自体は巨大な威力を持っているわけではない。そのぶん豊富な音数と緻密な音響構築が取り柄で、包囲感・移動感・定位感のいずれにも優れる。銀製武器の一撃を食らった吸血鬼がジュウジュウ火を噴きながら崩れ落ちる音は、カメラワークに追随して視界から消えた後も横に背後に回り込む。爽快。比較的閉所で戦闘が行われることが多いため、響きを上手に活かしたシーンも数多い。
 アクション映画として申し分のない、手の込んだ音響体験を味わえる。

○聴きどころ
 物理法則を無視して飛ぶチャクラム的な何か
 リーパーうじゃうじゃ下水道


○総評
 作品の完成度的にもBDのクオリティ的にも手堅い出来のアメコミ映画シリーズ。3も含めて個人的には好き。
 なお後にブレイドは武装列車に拘束されていたところを荒くれたちに救出されたり、3に出てくるハンニバル・キングは不死身のマスク男になったりしている。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
Victor DLA-X30
KIKUCHI SE-100HDC

・音響(センターレス6.1ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
ECLIPSE TD316SWMK2



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