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【BDレビュー】第313回『007 スペクター』

公開日: : 最終更新日:2016/04/14 BD・ホームシアター関連, オーディオ・ビジュアル全般

画質:8
音質:10
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 7.1ch


○画質
 なんだかかパッとしない……
 いや、決して悪くはない。悪くはないのだが、現在の水準で考えれば特段良くもない。何よりBDの完成形と言って差し支えなかった前作『スカイフォール』からすれば、画質的にはかなり落ちてしまった。
 全体的に彩度を抑えた硬質な画。場面ごとに映像のトーンが明確に切り替わる。メキシコの黄土色、ロンドンの灰色、ローマの黄金色など。それらをきちんと表現できるだけの基礎体力はある。
 昨今の作品としてはそこそこ粒状感を出しているのだが、絶対的な情報量がそれほどでもないため、粒状感が単なるノイズとして意識されてしまう局面が少なくない。さらに画質の乱高下が激しく、そこかしこでフォーカスが甘くなる印象を受ける。画質的な最大値でも、スカイフォールの平均値に及んでいないような。

○見どころ
 会談


○音質
 ゴリゴリと力押しが著しい。
 過去三作に比べると銃撃戦が明らかに減ったようだが、そのかわり銃弾一発一発の存在感が増し、時として大砲みたいなことになっている。
 銃以外の効果音も一つ一つ威力を高める方向性のようで、品のないアクション映画(褒め言葉)のようにスピーカーがやかましくがなり立てる。その一方で、サラウンド感は抜群ながら、音響構築の精密さや工夫は減退した印象を受ける。前作におけるMのテニスンの朗読のように、映像との神がかった絡みを見せる場面も少ない。とにかく力押しである。
 例のギネスにも登録されたという爆発シーンも、威力はともかくさして印象に残る音ではなかった。『ダークナイト』の病院爆破シーンくらい凝ってほしかった。
 サム・スミスによるオープニングも、少々音が飽和気味だったかな……

○聴きどころ
 オープニング
 飛行機でスキー


○総評
 スカイフォールの壮絶な出来映えから今作はいったいどうなるのかと期待していたが、BDクオリティ的にはわりと普通。期待が大きすぎただけで、決して悪いわけではないのだが。
 本作とスカイフォールは4Kでマスターを作っているので、UHD BDによるさらなる飛躍が期待できる。備えよう。



○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
OPPO BDP-103

・映像
EPSON EH-LS10000
KIKUCHI SE-100HDC

・音響(センターレス6.1ch)
Pioneer SC-LX85
Nmode X-PM7
Nmode X-PW1 ×3(サラウンドにモノラル×2、サラウンドバックにステレオ×1)
Dynaudio Sapphire
Dynaudio Audience122
Dynaudio Audience52
ECLIPSE TD316SWMK2



【BDレビュー】総まとめ

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