【BDレビュー】第5回『スターシップ・トゥルーパーズ』
画質:8
音質:13
(評価の詳細についてはこの記事を参照)
映像:HEVC 4Kリマスターだと信じたい
音声:Dolby Atmos トップスピーカーの活用:大 オブジェクト効果:大
○画質
9をあげようかとも思った。
見違えるような進歩である。4Kらしいキレと、画面をのっぺりさせないだけの豊かな情報量が両立している。
シーンによってはかなり粒状感が強くなるものの、これもフィルムに収められた情報量を払底するまで引き出した結果と見るべきだろう。実際、素の情報量に優れるために粒状感はあれどもノイジーという印象は受けない。光量の多いシーンになると情報量も解像感もさらに磨きがかかり、画の路線こそ違うものの昨今の作品にもまったく見劣りしないレベルとなる。
そしてCG。本作は20年前のCGが本格的かつ全面的に使われ始めた時代の作品ということで、4KではCGのディテール不足が露呈するのではなかろうかとも思ったが、それはまったくの杞憂だった。よくもまあ20年も前にこれだけのディテールで作り込んだものだ。地平線の彼方から押し寄せ視界を埋め尽くすバグの大群、キレキレの解像感にくわえてHDRによってさらなる力強さを獲得した宇宙艦隊の雄姿など、ディテール不足どころか、4K/HDRの器をもってなお新たに表出する映像美を存分に味わえる。
○見どころ
バグ
宇宙艦隊
○音質
今思えばBD黎明期に登場したBD版から全体の威力が激増し、元から優れていたマルチチャンネル・サラウンド構成もあいまって、銃声もバグの鳴き声も以前とは比べ物にならない迫力となっている。音楽も実に朗々と鳴る。
威力の強化にくわえて本作の音にさらなる魅力を与えているのがトップスピーカーの徹底的な活用。天高く撃ち放たれるバグのプラズマ砲撃、頭上を吹き抜ける爆風、上空から飛来するバグの一撃など、おおよそ上方向の活用が考えられるありとあらゆるシーンでトップスピーカーが威力もたっぷりに躍動する。宇宙船やバグプラズマキャノンが尾を引いて空間を飛び交う様などは、オブジェクト化の恩恵を受けてBD以上に明瞭な軌跡を描いている。
あらゆる点で理想的な進化である。素晴らしい。
○聴きどころ
惑星クレンダス降下作戦
重量級だ! →虫でお悩み?
○総評
(UHD BD購入を)ビビるな、命をくれてやれ!
○再生環境(詳細はコチラ)
・ソース
Panasonic DMP-UB90
・映像
LG OLED55B6P
・音響(センターレス6.1.4ch)
Pioneer SC-LX59(AVプリとして使用)
Nmode X-PM7(フロント)
Nmode X-PW1 ×4(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)
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