画質:12 音質:12


映像はAVCでビットレートは30台を維持。
音声はリニアPCMとドルビーTRUEHDを収録、どちらも5.1ch/48kHz/16bit。

画質について。
夢を見ているかのような画質。
光と闇。
宝石の煌き。
燭台に燈る炎。
オペラ座の豪奢な内装。
舞台を彩る種種の演出。
凝りに凝られた衣装の妙。
画面に登場する全てのものが類まれな存在感を持って輝き、場面場面における“空気感”も完璧に表現しています。まばゆい光に溢れた場面はしゃっきりくっきり鮮やかに、夜の空気は穏やかに柔らかに、冬の寒空の空気は碧い透明感を湛えます。
夢を見ているかのような画質です。
“完璧に意図されコントロールされた画質”という点では蜘蛛男3と同じですが、やはり絶対的な画質では蜘蛛男3に及びません。とはいえとんでもなく素晴らしい画質であることに違いはありません。
素晴らしいッ!

音質について。
圧巻!
うちの音響システムじゃ音質評価は10点で頭打ちかな、なんて危惧を軽々と吹き飛ばす圧倒的な音質。DVDですら異常な高音質を実現していたわけですが、それを確実に上回ります。
無音から最大音量までのダイナミックレンジが未だかつて無いほどに広大です。DVDでは同じ楽曲内での音量差はあまり感じられませんでしたが、BDでは展開に伴う微妙な音量の変化も如実に聴かせてきます。
解像度・音数もDVDの比ではありません。DVDでは気づかなかったような楽器の音がそこかしこに存在していて非常に感動な驚きを味わいました。広大無辺に広がる音空間の広さも圧倒的です。
この作品における恐ろしいまでの音質への拘りがBDでは縦横無尽に発揮されています。
やっぱり、ロスレスとロッシーじゃ次元が違います。同じく音楽命のドリームガールズにロスレスを収録しなかったパラマウントの終わりっぷりが伺えます。


極めて素晴らしい画質に、未だかつて無いほどの高音質。
総合評価は24点、蜘蛛男3と並びました。
まったくもって凄いソフトです。


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