実際に導入したのでインプレッションからレビューに昇格。


LUMIN L1来たる
導入!
ハード編
サーバーソフト編
運用編
続・運用&サーバーソフト編
音質編
続・音質編
激突! DELA N1Z vs LUMIN L1
LUMIN L1をSSDに換装してみた
LUMIN L1のSSDを1TBに換装した



 オーディオマインドに溢れた筐体。
 外部電源は汎用品のようで拍子抜け。本国HPのあの写真はずるい。
 サーバーソフトは極めてシンプル、拡張性は皆無。
 LUMIN Appとの組み合わせを前提にしている印象。
 USB経由でなければファイルを保存できない謎仕様。
 サーバーとして機能するが、NASではない。
 そして、色々なツッコミどころをいとも容易く吹き飛ばす驚きの高音質。

 やはり、音質編の最後で使った

『未完の高音質NAS』

 という表現が相応しい。
 そしてこの場合、NASとはNetwork Attached Storageのことではなく、Network “Audio” Storageとでも言うべきだろう。

 機能的にはあまりにも貧弱、というより未完成そのもの。運用面に関して言えば、製品コンセプト自体が迷走していると言わざるを得ない。
 USBでしかデータのやり取りができないというのは納得がいかない。
 そしてサーバーソフトはいくらなんでもシンプルすぎて、「LUMIN Appとの併用が前提」感が出すぎ。実際にそうなのかもしれないが、この音を聴いてしまうと、それだけではもったいないと思ってしまうのである。残念ながら現状では、厳密なタグ管理と、目的に沿ったサーバーソフトとの組み合わせによるライブラリ運用をしている人にはとてもではないがすすめられない。
 しかし、“高音質NAS”というものの可能性に興味がある人は是非聴いてみることをおすすめする。
 もしかしたら、シンプルさに起因する問題よりも高音質という価値が勝るかもしれない。

 とにかく、シンプルということだけは確かである。
 「高音質が目的でネットワークオーディオを始めたい。ネットワークやNASのことなんてさっぱり分からないが、とにかく高音質のNASが欲しい」という人にならすすめられる。はたしてそんな人が本当にいるのかどうかは知らないが。


 今後サーバーソフトの機能を拡充すれば、“LUMIN用の超豪華な高音質化アイテム”と言われても仕方がない現状から脱皮できるはず。そして“高音質サーバー”の魅力的な一角を成すだろう。
 汎用UPnPサーバーとして機能することは確かなので、LUMIN以外のプレーヤーと組み合わせることはいくらでも可能である。正直な話、ナビゲーションツリーが多様になったところで結局大して使わんでしょ?


 L1は完全に音楽のことしか考えていない、従来のNAS――機能を絞ったPC的な要素を廃した、純然たるネットワークオーディオ用ストレージである。
 LUMIN L1にせよ、DELAにせよ、このような製品は今までありそうでなかった。
 新しい発想の製品が出ることはよいことだ。そのたびに新たな波が生まれてネットワークオーディオという領域が活性化する。

 高音質サーバーという製品ジャンル、大いにあり。
 ネットワークオーディオ、ただ便利なだけでもないぞ。



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